用語解説|【高圧洗浄】|川洋建装株式会社・プロタイムズ西尾張中央店・一宮店・あま津島店
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高圧洗浄は、塗装前の下地処理の中で非常に重要な工程です。塗装工事における最高の仕上がりを得るためには、表面の汚れや古い塗料、さらには微細な異物までしっかりと取り除くことが求められます。そのため、高圧洗浄作業は単純に洗い流すだけではいけません。汚れなどが残らないように入念に洗浄しつつ、外壁や屋根、付帯部に付着している塗装の仕上りに影響する異物を取り除くことが重要です。
高圧洗浄は、強力な水の力を利用してこれらの不純物を効率的に除去する方法として、塗装業界で長らく用いられてきました。
このブログでは、高圧洗浄の基本的な仕組みなど、高圧洗浄作業に関わる基本的な情報をわかりやすく解説していきたいと思います!
高圧洗浄|強力な水圧で汚れを落とす仕組み
高圧洗浄は、通常の水の圧力を数十倍、数百倍に高めることで、強力な洗浄効果を発揮します。この圧力のおかげで、堅固に付着した汚れや塗料、サビなどもしっかりと取り除くことが可能です。
表面にこびりついた油やグリース、花粉やPM2.5といった微細な異物まで綺麗に落とすことができるため、塗装前の下地処理としては欠かせない作業工程になっています。
高圧洗浄で汚れが落ちる仕組み
高圧洗浄とは、その名の通り、水を高い圧力で噴射することにより、表面の汚れや不純物を効果的に除去する洗浄技術のことを指します。では、どのようにして高圧の水が汚れを落とすのでしょうか。
高圧洗浄で外壁の汚れが落ちるおもな理由は次の4つが挙げられます。
- 水の力学的作用
- 微細な水流が洗浄面と汚れの間に侵入
- 乱流が汚れを浮きだたせる
- 溶解作用で汚れを溶かす
高圧洗浄で汚れが落ちる仕組み1|水の力学的作用
高圧で噴射された水は、強力な力で表面の汚れに叩きつけられ、これにより汚れが物理的に剥がれ落ちます。この時の水の衝撃力は、手でこすり落とすよりも遥かに強大なパワーです。
「力学的作用」とは、水の分子自体が持っているエネルギーが、高圧という状態で増幅され、そのエネルギーが直接的に表面の汚れに働きかけることを指します。水の分子は普段、私たちの目には見えない微細な粒子として存在していますが、高圧下での噴射により、その一粒一粒がまるで無数の小さな「ハンマー」として汚れを叩いているイメージといった方が分かりやすいですね。
通常、手でこするだけでは落ちにくい汚れでも、水の高圧噴射による力学的作用には逆らえません。また、水は表面張力があり、一度表面にぶつかると、その表面に密着しながら流れる性質があります。これにより、水が流れる範囲の汚れを洗い流す作用も合わさって、より効果的な洗浄を可能にします。
さらに、この高圧の水流は、一点に集中することで、汚れや異物にピンポイントでの強力な衝撃を与えるため、汚れが物理的に剥離しやすくなります。この原理は、外壁塗装前の洗浄に限らず、内装業の古い壁紙の剥がし作業やコンクリートの表面処理など、多岐にわたる分野で活用されています。
高圧洗浄で汚れが落ちる仕組み2|微細な水流が洗浄面と汚れの間に侵入
水の粒子は非常に細かく、汚れやひび割れ、微細な隙間などに侵入しやすい特性があります。この特性を活用しているのが高圧洗浄です。水が高圧で噴射されることで、洗浄面(外壁や屋根の表面など)と汚れの隙間に強制的に水が入り込み、汚れや古い塗料を内側から浮かせ、はがしてくれるのです。
水は液体であるため、容易に形を変えてさまざまな形状の空間に入り込むことができます。この特性により、目には見えない極小の隙間やひびの間にも進入することができるのです。
高圧状態で水を噴射することで、水の侵入能力がさらに強化されます。汚れや古い塗料が存在する部分の隙間や亀裂に対して強制的に水が押し込まれることで、隙間の中に堆積していた汚れや塗料の粒子が、内部から外部へと押し出されるのです。隙間の中にある汚れを「浮き上がらせる」作用とも言えるでしょう。
この現象は、日常生活でのシミや汚れの取り除きにも応用されています。例えば、衣類のシミを落とす際にも、微細な水の粒子が繊維の隙間に浸透し、汚れを浮かせて除去するのと似た原理です。
高圧洗浄で汚れが落ちる仕組み3|乱流が汚れを浮きだたせる
高圧で噴射された水は表面で乱流を生み出します。乱流とは、水流が不規則かつ強力になる現象のことです。乱流が発生することで汚れの粒子が巻き上げられ、汚れそのものを洗浄面から浮遊させます。
乱流が発生する原理は、高圧の水が物体の表面に衝突することです。高圧の水が物体表面に衝突することで不規則な流れが生じ、強力な流れを生み出し、汚れの粒子を迅速に巻き込みます。風が地面の葉や小枝を舞い上げる様子に近いですね。乱流の中に生まれた微小な渦が汚れの粒子をキャッチし、水中に取り込む効果を生み出すのです。
さらに、乱流は汚れの粒子が洗浄中に再付着することを防ぐ役割も持っています。浮遊した粒子は乱流で持ち上げられ、迅速に運び去られます。
高圧洗浄で汚れが落ちる仕組み4|溶解作用で汚れを溶かす
水は多くの物質を溶解する能力を持っており「万能の溶媒」とも呼ばれています。食塩や砂糖が水に容易に溶けるのは一例で、建物の壁や車のボディの塩分や汚れも水と接触することで溶解するのです。
高圧で水を噴射すると、水と汚れの接触面積が大きく広がります。接触面積が広がることで、水の溶解作用が促進され、汚れは噴射している水の中に取り込まれます。高圧噴射により、物体の表面への水の衝撃は強くなり、汚れは水とより深く接触しやすくなり、表面の汚れが効果的に取り除かれるようになるのです。
溶解作用は水のpHや温度、洗剤などでも影響を受けます。特定の汚れを取り除く際は、溶解作用に影響するものを調整することが重要です。高圧洗浄は、水の物理的な力と化学的な溶解作用を活用して、さまざまな汚れを効果的に除去します。
プロが使用する高圧洗浄機の圧力と市販機の圧力の違い
プロが使用する高圧洗浄機と市販のものには、数多くの違いがありますが、その中でもっとも顕著な違いが「圧力」です。
プロ仕様の機種は、頑固な汚れや大面積の作業に対応するため、非常に高い圧力で水を噴射できるよう設計されています。一方、市販の機種は家庭用や趣味での使用を想定しているため、圧力は控えめになっています。それでも市販品は十分な洗浄能力があるため、日常の清掃作業には問題ありません。
プロが使用する機器は耐久性や機能性を追求したものが多いのに対し、市販機はコストや取り扱いやすさを重視した設計となっています。
高圧洗浄の本質とその選択
高圧洗浄は、塗装の下地を整えるうえでのキーとなる工程です。高圧洗浄作業の重要性は塗装業界での実績と経験からも明確に証明されています。汚れや古い塗料(塗膜)、そしてさまざまな微細な異物を効果的に取り除くことで、新しい塗料の密着性を高め、長持ちする塗装の完成につながるでしょう。
強力な水の圧力を利用して行われるこの洗浄方法は、表面のさまざまな不純物を確実に取り除く能力を持っています。強力な洗浄能力の背後には使用される機械の「圧力」が大きく関わっていることについて述べました。プロの現場で使われる高圧洗浄機と、一般家庭で手に入れられる市販のものとの間で「圧力」には大きな違いがあります。
ただし、高圧洗浄の成果は機械だけに依存するものではありません。適切な方法と注意深さ、そして作業経験と高い集中力が求められるのです。高い圧力の水は効果的な洗浄ができますが、適切に使われないと物の損傷や怪我の原因ともなり得ます。そのため、高圧洗浄を行う際には、適切な知識と技術、そして機械の特性を十分に理解した上で、安全に作業を進める必要があります。
高圧洗浄は塗装作業の質を向上させるための非常に有効な方法です。また、日常の外壁清掃や建物のメンテナンスにおいても、その価値を十分に発揮しています。塗装工事の際には、高圧洗浄作業がいかに丁寧に行なわれているかをしっかりとチェックすると良いでしょう。
当社の高圧洗浄作業の様子が掲載された施工事例は▼コチラ▼をチェックしてください。