遮熱塗料とは？知っておくべきメリットとデメリット
2023.06.18 (Sun) 更新
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遮熱塗料とは太陽の熱を反射する機能がある塗料のことです。室内の温度上昇を防ぐことを目的にしています。
年々上昇している「平均気温」と「光熱費」。両方に関係しているのが「室内温度の調整」でしょう。外気温が高ければ自然とエアコンの温度を下げますよね。しかし、エアコンの温度を下げるためにはエネルギーが必要です。エネルギー消費が多ければ多いほど、光熱費は上昇します。
コストだけではありません。平均気温が年々上昇しているのは、エアコンの使いすぎ、電気の使いすぎが原因の1つとも言われているのは、新聞やニュースなどで目にしたことがあるはずです。
結論から言うと、遮熱塗料は『ローコスト』と『エコフレンドリー』の両方が叶えられる塗料ということです。
この記事では、遮熱塗料の効果を中心に、遮熱塗料のメリットとデメリットについてお話ししていきたいと思います。
遮熱塗料とは？
遮熱塗料は、遮熱機能を備えた特殊な塗料です。日射熱を遮断して室内温度の上昇を防ぐことが目的の塗料です。室内温度の上昇を防ぐことで、電力使用量が抑えられます。電力使用量が抑えられればCO2排出を減らすことにつながり、結果として環境負荷を減らすことができます。
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遮熱塗料の効果は表面温度の低下
遮熱塗料は、主に屋根や外壁、屋上に塗装するものです。太陽熱の影響がもっとも大きい場所に塗装することで、室内温度の上昇を抑制します。外壁や屋根の表面温度が高ければ高いほど、室内温度は上昇します。
室内温度が上昇すればするほど、エアコンの稼働率が高くなり、電力使用量も上がりますよね。表面温度を低下させることで、エアコンの稼働率を下げ、電力の使用量も抑制できるのです。
遮熱塗料は断熱塗料と混同されがち
遮熱塗料はたびたび断熱塗料と混同されます。断熱塗料の目的は「熱を通しにくくすること」で、遮熱塗料は「熱を反射すること」です。「温度上昇を抑える」という目的は一致していますが、その手法は異なります。
施工方法はもとより、価格や塗料性能なども大きく異なります。
遮熱塗料は冬寒いってホント！？
よくお客様から質問されるのが「遮熱塗料を使うと冬が寒くなるの？」という内容です。結論から言うと、ほとんど温度変化はありません。
その理由として「夏場と冬場の日射量と日射強度の違い」があります。日射量とは太陽からの放射エネルギーを数値化したもののことです。日射強度は地表に到達する太陽光の強さのことです。
夏場と冬場で平均日射量を比較してみましょう。
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愛知県2022年のデータ |
平均日射量 |
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夏場（6月～8月） |
18 |
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冬場（11月～2月） |
10.76 |
参考元資料：気象庁ホームページ：観測開始からの毎月の値
日射量だけでもじつに7MJ/m2以上の差があることがわかります。
日射強度は太陽の角度で変わります。もっとも強度が強くなるのは照射角度がもっとも大きい夏場です。冬はもっとも小さい角度になるため強度も比例して小さくなります。
太陽熱を反射する遮熱塗料は、日射量と日射強度（太陽光の角度）が強ければ強いほど反射する力が強くなります。冬場は日射量と日射強度が小さくなるため、室内への影響も少なくなるのです。
遮熱塗料5つのメリット
遮熱塗料にはいくつかのメリットがあります。ここでは遮熱塗料のメリットの中でもとくに注目したい5つのメリットについてお話しします。
- 室内温度上昇の抑制
- 電力消費量の抑制
- 一般の塗料に比べて長持ちする
- 屋根材や外壁材などの建材の寿命が伸びる
- 黒・グレー系の色でも熱上昇を抑えられる
遮熱塗料のメリット①室内温度上昇の抑制
遮熱塗料を屋根に塗装した場合、塗料の性能にもよりますが、平均で約2℃～3℃の室内温度を低下させられます。
2℃～3℃と聞くと「あれ？そこまで下がっていないのでは？」と思われるかもしれません。室内で普段使用しているエアコンをイメージしてみてください。25℃設定から23℃設定、22℃設定にするとかなり涼しく感じますよね。とくに夏場の2℃～3℃はとても大きな温度差になります。
遮熱塗料のメリット②電力消費量の抑制
エアコンの設定温度を1℃下げると、消費電力は10％～13％下がると言われています。室内温度が2℃～3℃下げられる遮熱塗料を使用すれば、単純計算で20％～39％も電力消費量を抑えられるということになります。
遮熱塗料のメリット③一般の塗料に比べて長持ちする
遮熱塗料の耐久年数は平均で15年～20年です。塗料にもよりますが、一般の塗料の場合は長くて12年程度のため、塗り替え時期が長くなるのはコスト面でも大きなメリットになるでしょう。
塗装工事は外壁や屋根の面積によっては一度の工事で数十万円～100万円を超える費用が発生します。仮に一般塗料（費用100万円と仮定）を10年周期で塗り替えた場合、60年で600万円かかる計算になりますよね。遮熱塗料（費用120万円と仮定）の場合は15年周期のため、60年で計算すると4回塗り替えすることになるため、120万円×4回=480万円となり、一般塗料に比べて120万円も節約することができるのです。
費用対効果も高いのが遮熱塗料ということになりますね。
遮熱塗料のメリット④屋根材や外壁材などの建材の寿命が伸びる
屋根材や外壁材などは年月の経過によって劣化するものです。劣化が進行すると、屋根や外壁材の張り替え工事が必要になります。
年月の経過以外で屋根材・外壁材が劣化する要因として「熱」が挙げられます。雨や風も劣化要因に挙げられますが、じつは「熱」も建材劣化の要因になるのです。
遮熱塗料は太陽熱を反射する塗料です。遮熱塗料を塗布することで屋根材や外壁材へ熱ダメージが浸透しにくくなり、結果として建材の寿命も伸びるということになります。
遮熱塗料のメリット⑤黒・グレー系の色でも熱上昇を抑えられる
近年人気の外壁・屋根色として「黒・グレー系」が挙げられます。モダンな雰囲気も演出できるため、新築時、塗り替え時に選択される方も多くなってきました。
黒・グレー系の外壁や屋根の場合、太陽熱を吸収してしまうというデメリットが発生します。そこで注目されたのが遮熱塗料です。黒・グレー系の遮熱塗料を使うことで、デメリットを軽減できるようになったのです。
遮熱塗料3つのデメリット
多数のメリットがある遮熱塗料ですが、デメリットになる部分もあります。
- 施工費用が一般塗料に比べて高い
- 塗装した面が汚れると遮熱効果が弱まる
- 職人に技術力が求められる
遮熱塗料のデメリット①施工費用が一般塗料に比べて高い
遮熱塗料は一般の塗料（遮熱機能が無い塗料）に比べて費用が高いです。施工業者によっては、一般の塗料で塗り替え工事をした場合と遮熱塗料で工事をした場合とでは、施工費用に1.5倍程度の差があることも。
遮熱塗料を選ぶ前に、トータル的な費用対効果を考えておくべきでしょう。
遮熱塗料のデメリット②塗装した面が汚れると遮熱効果が弱まる
遮熱塗料は塗装した面に泥や埃などが付着すると、遮熱効果が弱まってしまいます。キレイな鏡と汚い鏡をイメージしてみましょう。光を反射する際、汚れていると、その汚れが光を吸収してしまうため反射される光の強さは弱くなってしまいますよね。
遮熱塗料も同じ原理です。対策としては、低汚染機能がついた遮熱塗料を使う方法、シーズン前に外壁や屋根のメンテナンスをすることなどが挙げられます。遮熱効果を最大限に享受するためには、塗装表面に付着した汚れにも気を配る必要があるということですね。
遮熱塗料のデメリット③職人に技術力が求められる
塗装業界側から見た遮熱塗料のデメリットとして、遮熱塗料はその特殊性から塗りにくい塗料として認識されています。塗りにくいということは、つまるところ技術力が必要な塗料であるということです。
技術力の低い塗装職人が遮熱塗料で塗装した場合、施工不良を起こす可能性が高くなります。施工不良とまではいかずとも、塗りムラなどが発生して、遮熱効果を最大限発揮するのが難しくなることもあります。
遮熱塗料は技術力が必要なデリケートな塗料であるということですね。
遮熱塗料のデメリット④選ぶ色によって遮熱効果が異なる
遮熱塗料は選ぶ色によって遮熱効果が異なります。熱を反射する塗料であるため、白やクリーム色、ベージュといった色は遮熱効果が最大限発揮されるものの、黒やグレー系の場合は白系に比べて遮熱効果が低いことも事実です。
また、塗り替え前の色が白系の場合、遮熱効果を感じにくいというお客様もいらっしゃいます。白系はもともと遮熱効果を発揮しやすいため、遮熱塗料を使っても、その違いを実感しにくいという点は覚えておきましょう。
川洋建装は遮熱塗料の施工実績が豊富です！
川洋建装は、遮熱塗料の施工実績が豊富です。弊社は国家資格である1級塗装技能士が在籍しており、技術力が必要な遮熱塗装でも問題なく塗装可能です。
ここではいくつか弊社で施工した遮熱塗料での施工事例をご紹介します。
津島市 S様邸：外壁・屋根塗装工事：エスケープレミアムマルチカラー
津島市のお客様です。津島市は名古屋市の近隣地域ということもあり、日照時間は日本でも上位にあるエリアです。塗り替え工事をご依頼いただきました。
屋根にアステック社の遮熱塗料『シャネツテックSi-JY』を使用しています。
一宮市 Ｋ様邸：外壁・屋根塗装工事：スーパーラジカルシリコンGH
一宮市のお客様です。愛知県内でも暑すぎず、寒すぎず過ごしやすい地域でもある一宮市。過ごしやすいといえども日照時間、日照強度は高いエリアです。
こちらのご自宅でも屋根にアステック社の遮熱塗料『シャネツテックSi-JY』を使用しました。
遮熱塗料に興味がある方はぜひショールームへお越しください！
遮熱塗料に興味がおありの方、遮熱塗料についてもっと知りたい！という方はぜひ弊社ショールームへお越しください！
夏本番前、シーズン中でも塗り替えは可能です。ぜひ一度ご相談くださいね！
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お悩み、お困り事などお気軽に弊社までお尋ねくださいね。
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