なぜ家の中は猛暑日より暑くなる?熱中症リスクと“熱がこもる家”の原因・最新対策
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2025.08.09 (Sat) 更新
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みなさんこんにちは!
真夏の午後、外の気温が35℃前後でも、室内に入るとむっとした熱気に包まれ、「外より暑い」と感じた経験はありませんか。これは単なる気温差ではなく、室温上昇や猛暑対策の不足、家の構造や断熱・換気性能、さらには生活習慣が複雑に影響して起こる現象です。
屋根や外壁からの熱侵入、室内にこもった空気、家電や照明からの発熱など、さまざまな要因が重なり、室内温度は外気温よりも数度高くなることがあります。その結果、熱中症や脱水症状のリスクが増し、特に高齢者や小さな子どもがいる家庭では大きな健康被害につながりかねません。
そこで今回のお役立ちコラムでは、室内温度が上がる主な原因と、熱がこもる家の構造的特徴、さらに快適な住環境をつくるための最新リフォーム・設備対策まで詳しく解説します。
日常生活での暑さ対策から、根本的な構造改善のヒントまでを網羅しますので、今年の夏をより快適に過ごすための参考にしてください。
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室内温度が上がる3つの原因|屋根・換気不足・家電発熱が主な要因
室内温度が猛暑日より高くなる背景には、大きく分けて三つの原因があります。
第一に、屋根や外壁を通じて太陽熱が直接侵入する現象。
第二に、空気の流れが滞り、こもった熱が室内に溜まり続ける換気不足。
そして第三に、家電製品や照明器具などから発生する内部発熱です。
これらの要素は単独でも室温上昇を引き起こしますが、複合的に作用するとさらに顕著な温度上昇を招きます。特に断熱や換気が不十分な住宅では、一度温まった室内が夜間になっても涼しくならず、熱帯夜の不快感が長時間続くこともあります。
ここからは、それぞれの原因をより詳しく見ていきます。
屋根・外壁からの熱侵入
屋根や外壁は、夏場に最も多くの太陽光を受ける部位です。一宮市・稲沢市のような高温多湿で日射量が多い地域では、外気温が35℃程度でも屋根表面は60〜70℃に達します。その熱が屋根材を通じて天井裏や室内に伝わります。
外壁も同様です。西日が当たる面は夕方以降も高温を保ち、輻射熱として室内に影響を及ぼします。断熱材が劣化していたり、施工時に隙間が生じている場合、この熱侵入はさらに加速します。
対策としては、屋根や外壁への遮熱塗料の施工、高性能断熱材の追加・交換が有効です。国土交通省や塗料メーカーの実験では、遮熱塗料施工により屋根表面温度が最大15℃、室温が2〜3℃低下した例も報告されています。
また、外壁カラーを淡色系にするだけでも、表面温度を約5℃下げられるケースがあります。
換気不足による熱のこもり
換気が不十分な住宅では、一度温まった空気が室内に滞留し、熱が逃げにくくなります。特に小屋裏や2階部分は熱気がこもりやすく、外気温よりも5〜10℃高い環境になることも珍しくありません。
これは温かい空気が上昇する性質(対流)の影響で、屋根裏や天井付近に溜まった熱気が降りてくるためです。対策には、換気棟や有圧換気扇の設置、軒天換気口の増設などがあります。
住宅金融支援機構の調査によれば、小屋裏換気を導入することで夏季の小屋裏温度が5〜10℃低下し、室温も平均1〜2℃下がる結果が報告されています。自然換気と機械換気を併用することで、さらに効果を高められます。
家電や照明による内部発熱
家電製品や照明器具は、稼働中に電力を消費し、その一部が熱として放出されます。特に大型テレビ、冷蔵庫、パソコン、オーブンレンジなどは発熱量が多く、室温上昇の一因になります。
白熱電球やハロゲンライトはLEDに比べて発熱が大きく、点灯時間が長いほど影響が増します。例えば、白熱電球100Wを1時間使用すると約90Wの熱が発生し、小さな部屋なら温度を0.3〜0.5℃程度上げる可能性があります。
省エネ型の家電やLED照明への切り替え、使用しない家電のコンセントを抜くなど、日常的な工夫で内部発熱を抑えることが可能です。
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熱がこもる家の構造的要因|断熱材の劣化と気密性不足が鍵
住宅の構造や経年劣化も、熱がこもる原因として無視できません。築年数が経つにつれ、断熱材の性能が低下したり、気密性が損なわれて隙間風が生じたりすることがあります。
これらの要因は、屋外の熱を取り込みやすく、また一度入った熱を逃しにくい環境をつくります。特に、断熱と気密の両方が不十分な家では、冷房効率の低下が顕著になり、光熱費も高騰しがちです。
断熱材の性能低下
断熱材は長年の使用で劣化やへたりが生じ、性能が低下します。湿気を含んだ断熱材は熱伝導率が上がり、本来の断熱効果を発揮できません。
また、施工時のミスや隙間が原因で、外気の熱が直接室内に伝わるケースもあります。劣化した断熱材は、高性能品(例:フェノールフォーム、ロックウール)への交換で大きく性能を改善できます。
気密性の低さと隙間風の影響
気密性が低い住宅では、外気の熱気が隙間から入り込み、室内の涼しい空気が逃げてしまいます。これにより、冷房しても温度が安定せず、エアコンの稼働時間が長くなります。
窓やドアの建付けの緩み、配管周りの隙間などは気密テープやコーキングで改善可能です。高断熱・高気密仕様の住宅では、こうした無駄な熱交換を防ぎ、室温の安定化に寄与します。
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室内温度上昇を防ぐリフォーム・設備対策|遮熱・断熱・換気改善で室温−3℃
室温の上昇を効果的に抑えるには、屋根・外壁・窓・換気といった複数の部位へ同時にアプローチすることが重要です。特に夏場は、屋外の熱が侵入する経路が複数存在するため、1つの対策だけでは十分な効果が得られない場合があります。
遮熱や断熱によって熱を「入れない」。換気や空気循環によって「こもらせない」。さらに設備改善で「快適性を維持する」という三段構えが理想です。
ここでは、住宅の構造や使用状況を問わず導入しやすい代表的な方法をご紹介します。
屋根・外壁の遮熱リフォーム
遮熱塗料や高反射率屋根材は、太陽光に含まれる赤外線を効率的に反射し、屋根や外壁の表面温度上昇を抑えます。国土交通省や塗料メーカーの実験では、施工後に屋根表面温度が10〜15℃、室温が2〜3℃低下した事例が報告されています。これにより冷房稼働時間が短縮され、年間の電気代を5〜10%削減できる可能性があります。
さらに、外壁色を淡色系に変えるだけでも表面温度が約5℃低下し、輻射熱の発生を軽減できます。施工の際は、塗料の耐候性や地域の日射量、既存素材との相性を踏まえて選定することが重要です。
高性能窓・遮熱フィルムの導入
住宅に侵入する熱の約70%は窓からと言われています。特に南面や西面の大きな窓は、日射熱の影響を大きく受けます。Low-E複層ガラスは、特殊金属膜で赤外線を反射しつつ可視光は通すため、明るさを確保しながら遮熱性能を高められます。一般的な交換費用は1窓あたり4〜8万円、施工期間は半日〜1日程度が目安です。既存窓に貼る遮熱フィルムなら、1㎡あたり3,000〜8,000円程度と比較的手軽に導入できます。
また、既存の窓に遮熱フィルムを貼るだけでも、日射熱を40〜60%、紫外線を90%以上カットすることが可能です。外付けのすだれやシェード、オーニングと併用すれば、室温上昇をさらに抑えられます。
これらの対策は冷房効率の向上に直結し、体感温度の改善にも大きく貢献します。
換気システムやシーリングファンの設置
屋根や外壁からの熱侵入を抑えても、室内にこもった熱を効率的に排出しなければ快適性は維持できません。換気システムは、室内の熱気や湿気を外に逃がし、新鮮な外気を取り込む役割を果たします。
住宅金融支援機構の調査では、小屋裏換気を導入した場合、夏期の小屋裏温度が5〜10℃、室温が1〜2℃低下したと報告されています。シーリングファンは室内の空気を循環させ、天井付近の熱気を下に降ろし、床付近の冷気と混ぜることで温度ムラを減らします。特に吹き抜けや高天井の住宅では効果が大きく、冷房の設定温度を上げても快適性を保ちやすくなります。
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よくある質問(FAQ)
Q1.なぜ夏に室温が外より高くなる家があるのですか?
A.屋根や外壁からの熱侵入、換気不足、家電や照明の発熱が重なることで、外気温より室温が高くなります。特に断熱・遮熱性能が低い住宅や換気不足の家ではその傾向が強くなります。
Q2.室温を下げるにはエアコンより先に何を対策すべきですか?
A.まず屋根や窓からの熱の侵入を防ぐことが重要です。遮熱塗料や遮熱フィルム、外付け日よけの設置で冷房効率が向上し、設定温度を下げなくても涼しく感じられます。
Q3.換気棟やシーリングファンは本当に効果がありますか?
A.はい。住宅金融支援機構の調査では、小屋裏温度が5〜10℃低下し、室温も1〜2℃下がる効果が確認されています。シーリングファンは温度ムラを減らすため、体感温度の改善にもつながります。
Q4.一宮市・稲沢市など高温多湿地域で効果的な室温対策は?
A.遮熱塗料や高反射屋根材で日射熱を抑え、小屋裏換気や高性能窓で熱気と湿気を逃がすのが有効です。湿度管理を併用することで、不快感やカビの発生も防げます。
Q5.熱対策は冬の寒さにも効果がありますか?
A.はい。断熱材や気密性向上は、冬の暖房効率向上にも寄与します。遮熱塗料は夏向けのイメージがありますが、冬場も暖房の熱が外に逃げるのを抑える効果があります。
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猛暑日でも快適な住まいを保つためには、屋根・外壁からの熱侵入防止、窓や換気経路の改善、断熱性能の向上といった多方面からのアプローチが欠かせません。これらをバランス良く組み合わせることで、室温上昇を防ぎ、冷房効率を高めながら光熱費も抑えられます。
プロタイムズ西尾張中央店・一宮店・あま津島店/川洋建装では、一宮市・稲沢市など愛知県東部の高温多湿な夏や西日が強い地域特性を踏まえ、現地診断から最適な施工プランの提案、確かな施工、そしてアフターフォローまで一貫対応しています。
遮熱塗料の施工や断熱材の補強、小屋裏換気設備の導入など、住宅の構造や立地に合わせたオーダーメイドの対策が可能です。
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