夏の家が暑い本当の理由!屋根から伝わる熱の仕組みと最新対策を徹底解説
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2025.08.01 (Fri) 更新
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みなさんこんにちは!
夏になると「エアコンをつけても部屋が涼しくならない」と感じることはありませんか。原因の多くは、屋根や外壁から室内へと伝わる熱にあります。
特に屋根は真っ先に太陽光を受け、外気温を大きく上回る高温になることも珍しくありません。その熱は屋根材や壁材を通して室内へと伝わり、小屋裏や天井付近の温度を押し上げます。
断熱性能が不足していれば冷房の効きが悪くなり、光熱費の増加や室内環境の悪化につながるでしょう。
そこで今回のお役立ちコラムでは、住宅に熱が伝わる三つの仕組み(伝導・対流・輻射)についてわかりやすく解説していきたいと思います。さらに、屋根からの熱侵入を防ぐ最新の遮熱・断熱対策までご紹介いたします。
夏を快適に、省エネで過ごすためのヒントとしてお役立てください。
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住宅に熱が伝わる3つの仕組み(伝導・対流・輻射)
住宅が夏に熱くなる要因は「熱伝導」「熱対流」「輻射熱」という三つの物理現象です。それぞれの特徴を理解すれば、どこに対策を施せば効果的かが見えてきます。
現地調査では、屋根材の種類や厚み、小屋裏の換気状態、外壁の色や素材などを総合的に確認します。こうした条件によって熱の伝わり方は大きく変化するため、適切な改善策を選ぶことが重要です。
熱伝導:屋根材や壁材を通して伝わる熱
熱伝導とは、金属やコンクリートなどの固体を通じて熱が直接移動する現象です。たとえば、真夏に金属製のベンチに触れると一瞬で熱さを感じるのは、この熱伝導が原因です。
住宅の場合、夏場は外気温が35℃程度でも屋根表面は直射日光で60℃以上になることがあります。この熱が屋根材を通って天井裏に達し、さらに室内へじわじわと侵入します。特に金属屋根やスレート屋根は熱を伝えやすく、断熱材が薄かったり劣化していたりすると冷房の効きが悪くなります。外壁でも同じことが起こり、濃い色の塗装や熱を吸収しやすい素材は熱伝導の影響を強めます。
対策としては、遮熱塗料で表面温度を下げたり、高性能な断熱材を追加したり、屋根カバー工法で素材を変えるなど、複数の手段を組み合わせることで効果的に熱の伝わりを抑えることが可能です。
熱対流:空気の流れによる熱移動
熱対流は、暖まった空気が軽くなって上昇し、冷えた空気が重くなって下降する空気の動きによる熱の移動です。わかりやすい例として、冬場に暖房をつけても天井付近ばかり暖かく、床付近が冷える現象があります。
夏の家では逆に、屋根裏や天井付近が太陽で熱せられ、その熱い空気が室内に流れ込みます。特に2階や吹き抜けのある住宅では、階層ごとの温度差が大きくなりやすく、快適性を損ないます。
換気棟や有圧換気扇を設置すれば、小屋裏にこもった熱気を屋外へ効率よく排出でき、室温上昇の抑制や冷房効率の改善につながります。
輻射熱:太陽光から直接伝わる熱の影響
輻射熱は、太陽や高温の物体から放出される赤外線が空気を介さずに直接物体表面を温める現象です。夏の日向に停めた車のボンネットに触れると火傷しそうなほど熱くなるのは、この輻射熱のためです。
屋根や外壁も同じように日中の直射日光を長時間浴びるため、表面温度が非常に高くなり、内部に熱が蓄積されます。この熱は断熱材をすり抜けて室温を押し上げる要因になります。
赤外線反射率の高い遮熱塗料を使用すれば、輻射熱の侵入を大幅に軽減できます。実際の施工では、屋根表面温度が施工前より10〜15℃下がり、エアコンの設定温度を下げずに快適な室温を保てるようになった事例もあります。
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屋根からの熱が室内に与える影響
一宮市や稲沢市をはじめとした東海地方は、夏場の日射が強く湿度も高いため、屋根や外壁が受ける熱負荷は全国平均より高い傾向があります。真夏には表面温度が60℃を超えることも珍しくなく、その熱が断熱層や天井裏を経由して室内に伝わります。
屋根は住宅の中でも最も太陽光を受けやすい部分です。真夏には表面温度が60℃を超えることもあり、その熱が断熱層や天井裏を経由して室内に伝わります。これにより冷房効率が落ち、室温が上昇しやすくなります。体感温度の悪化や光熱費の増加だけでなく、建材の劣化が早まる要因にもなります。
夏場の小屋裏温度と室温の関係
真夏の快晴時、小屋裏(屋根裏)の温度は70℃近くまで上昇することがあります。例えば、外気温が35℃のときでも、屋根表面は直射日光により60〜70℃に達し、その熱が内部にこもります。この高温状態は天井裏に蓄積され、断熱材や天井材を通じてじわじわと室内へ伝わり続けます。
特に2階やロフトは影響を受けやすく、冷房の効きが悪化し、設定温度を下げても涼しさを感じにくくなることも珍しくありません。
遮熱塗料による表面温度低減、断熱材の補強、小屋裏換気設備の導入など複合的な対策で温度差を軽減し、快適な環境を保つことが可能です。
窓からの熱流入
特に西日が強い稲沢市や、一宮市の南向き住宅では、午後から夕方にかけて窓からの熱流入が急増します。そのため、遮熱フィルムや外付けシェードはこの地域特有の暑さ対策として非常に効果的です。
住宅に侵入する熱の約7割は窓からと言われています。特に南向きや西向きの大きな窓は、日射熱の影響を受けやすく、室内温度上昇の大きな原因となります。
夏の日差しを遮るためには、Low-E複層ガラスや遮熱フィルムの活用が有効です。また、外付けのすだれやシェードで直射日光を遮るだけでも、室内の体感温度を下げられます。
屋根や外壁だけでなく、窓の遮熱性能を高めることが、総合的な暑さ対策につながります。
断熱不足による冷房効率の低下
断熱材は外部からの熱を遮断し、室内の冷気を保つ役割を果たします。しかし厚み不足や経年劣化、施工時の隙間などがあると、冷房で作った涼しい空気が屋外に逃げやすくなります。
その結果、室温が安定せず、エアコンの稼働時間が長くなり光熱費が増加。さらに冷房効率が低下すると、設定温度を下げても体感温度が下がりにくくなり、不快感や疲労感を引き起こす原因にもなります。断熱性能の改善は、暑さ対策と光熱費削減の両面において重要なポイントです。
屋根の遮熱・断熱対策方法
屋根からの熱侵入を抑えるには、「遮熱」と「断熱」の両面からアプローチするのが効果的です。遮熱は太陽光の熱を反射して建物内部に入れない方法、断熱は入ってきた熱を室内に伝わりにくくする方法です。
この二つを組み合わせることで、最も効率的に夏の室温上昇を抑えられます。以下では代表的な方法を三つ取り上げ、それぞれの特徴と効果を解説します。
遮熱塗料による反射率向上
遮熱塗料は、太陽光に含まれる赤外線を反射する特殊な成分を含んでいます。これにより屋根表面の温度上昇を抑え、内部への熱伝達を減らします。国土交通省の資料や塗料メーカーの実験データによると、遮熱塗料の施工によって屋根表面温度が10〜15℃低下し、室内温度も2〜3℃下がるケースがあります。
主なメリット
- 屋根表面温度の低下(最大15℃減)
- 室内温度の低下(2〜3℃減)
- 冷房の稼働時間短縮による電気代削減(年間5〜10%程度の省エネ効果)
注意点
- 効果は屋根材や色、地域の日射量によって変わる
- 経年劣化で反射率は徐々に低下するため、定期的なメンテナンスが必要
断熱材の追加・交換
断熱材は内部の熱移動を抑えるための層で、屋根から侵入した熱を室内に伝えにくくします。既存の断熱材が劣化している場合や性能が不足している場合は、高性能断熱材への交換や追加施工が効果的です。
たとえば、グラスウール(熱伝導率0.038W/m・K)から高性能フェノールフォーム(熱伝導率0.020W/m・K)へ変えると、同じ厚みでも約2倍の断熱性能が得られます。
工法の例
- 吹き込み式:天井裏に断熱材を粒状・綿状で吹き込む。既存住宅にも施工しやすい。
- ボード式:硬質ボード状の断熱材を屋根下や天井面に取り付ける。高い施工精度が必要。
種類 |
熱伝導率(W/m・K) |
耐久性 |
施工のしやすさ |
費用感(㎡あたり) |
グラスウール |
0.038〜0.043 |
中 |
高 |
安い |
ロックウール |
0.036〜0.040 |
高 |
高 |
中 |
フェノールフォーム |
0.020〜0.023 |
高 |
中 |
高 |
ポリスチレンフォーム |
0.028〜0.034 |
中 |
中 |
中 |
参考および引用元:(独)住宅金融支援機構編著『木造住宅工事仕様書平成28年度版』株式会社井上書院,2016年発行
換気棟や小屋裏換気の導入
換気棟は屋根の最上部(棟部分)に設置し、屋根裏にこもった熱気を自然に排出する装置です。温まった空気は軽くなり上昇するため、棟部分の開口部から外に出ていきます。これにより小屋裏の温度上昇を抑え、室温の上昇も防ぎます。
換気方法の種類
- 自然換気:換気棟や軒天換気口から空気が出入りし、風や温度差で空気を入れ替える。
- 強制換気:有圧換気扇などを使い、電動で屋根裏の空気を強制的に排出する。
エビデンス
住宅金融支援機構の調査では、小屋裏換気を導入すると夏期の小屋裏温度が5〜10℃下がり、室温も平均1〜2℃低下するという結果が出ています。
参考元URL:住宅金融支援機構(フラット35)公式ページ
メリットと注意点
- 電気代がほとんどかからない自然換気はランニングコストが低い
- 強制換気は即効性が高いが、電源やメンテナンスが必要
- 屋根形状や通気経路を考慮した設計が必須
このように、遮熱・断熱・換気の3つを組み合わせることで、単体の施工よりも大きな効果を発揮します。例えば「遮熱塗料+換気棟」だけでも室温が3℃以上下がるケースがあり、さらに断熱材を補強すると冷房負荷を20%以上減らせる可能性があります。
「一宮市・稲沢市の夏に強い!地域特性を踏まえた屋根・外壁の暑さ対策」
東海地方の夏は、全国的にも高温多湿で、日射時間も長い傾向があります。一宮市や稲沢市は内陸性気候のため、日中の気温上昇が顕著で、35℃を超える猛暑日が続くことも珍しくありません。
このような環境では、屋根・外壁が吸収する熱量が増え、住宅内部への熱侵入が早まり、冷房効率が大幅に低下します。地域特性を踏まえた対策としては、遮熱塗料の高反射率タイプを採用する、断熱材の厚みを地域仕様に合わせる、小屋裏換気を積極的に取り入れるなどが効果的です。
また、西日対策として外付けのシェードや庇を設けることで、室温上昇をさらに抑えられます。
熱に関するよくある質問(FAQ)
Q1.遮熱塗料は何年くらい効果が持続しますか?
A.遮熱塗料の効果は一般的に8〜12年持続します。ただし、日射量の多い一宮市や稲沢市では、反射率の低下が早まる可能性があるため、10年以内の点検をおすすめします。
Q2.小屋裏換気は冬でも有効ですか?
A.はい。冬は結露防止としても効果的です。暖房で生じた湿気を屋外に逃がし、カビや木材の腐食を防ぎます。
Q3.窓の遮熱フィルムと外付けシェードはどちらが効果的ですか?
A.南面や西面の直射日光対策では、外付けシェードの方が効果的です。フィルムは光を通しながら赤外線をカットするため、室内の明るさを保てます。併用するとより効果が高まります。
Q4.遮熱塗料と断熱材、どちらを優先すべきですか?
A.既存の断熱性能や屋根材の状態によります。断熱不足の場合は断熱材の補強が優先ですが、屋根表面温度の上昇が著しい場合は遮熱塗料を先に施工する方が効果的です。
Q5.地域特有の暑さに対応する見積もりは可能ですか?
A.可能です。一宮市や稲沢市の気候条件を考慮した施工プランをご提案します。現地調査を行い、屋根材や断熱材の状態、日射条件を踏まえた最適なプランをお作りします。
夏の暑さ対策は川洋建装に相談して快適な住まいを
夏の暑さを和らげるためには、屋根や外壁からの熱侵入を抑える遮熱・断熱対策が欠かせません。熱伝導・熱対流・輻射熱という三つの熱移動を理解し、屋根の高温化や小屋裏の熱こもりを防ぐ工事を行えば、室温は安定し冷房効率も向上します。
遮熱塗料の施工や断熱材の補強、小屋裏換気の導入は、快適性の向上だけでなく光熱費削減にも直結する有効な方法です。
プロタイムズ西尾張中央店・一宮店・あま津島店/川洋建装では、現地診断から最適な工法の提案、施工、アフターフォローまで一貫対応しており、地域の気候や住宅事情に合わせた対策が可能です。暑さに悩む前に、まずはお気軽にお問い合わせください。
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