意外と知らない!輻射熱と日射熱の違いと住宅を守る遮熱・断熱の新常識
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みなさんこんにちは!
夏の住宅の暑さ対策を考える上で「日射熱」と「輻射熱」の違いを正しく理解している人は意外と少ないものです。どちらも暑さの原因となりますが、その発生源や室内への影響は異なります。間違った理解のまま対策を行うと、思ったような効果が得られず、光熱費や快適性にも影響してしまいます。
特に輻射熱は、直射日光が当たっていない場所にも熱を伝える特性があるため、屋根裏や外壁、さらには室内の壁や床からも発生します。
そこで今回のお役立ちコラムは、輻射熱と日射熱の違いをわかりやすく解説し、それぞれの特性に応じた最新の遮熱・断熱対策をご紹介します。
正しい知識を身につけることで、住宅の寿命を延ばしながら、夏をより快適に過ごすヒントを得られるでしょう。
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輻射熱とは?基本の仕組みをやさしく解説
輻射熱とは、物体がその温度に応じて赤外線を放射し、周囲の物体に熱を伝える現象です。空気や水の移動を介さず、真空中でも伝わるという特徴があります。
たとえば冬に焚き火から離れていても暖かさを感じるのは、この輻射熱によるものです。住宅では、夏場に屋根や外壁が太陽光を浴びて高温になり、その表面から室内側へ向けて赤外線を放射します。このとき、たとえ空気の温度がそれほど高くなくても、赤外線が室内の壁や床に直接熱を伝え、体感温度を上げてしまいます。
光や赤外線による熱移動の特徴
輻射熱は「電磁波の一種」である赤外線によって伝わります。空気の温度や風の有無に関係なく伝わるため、断熱材だけでは完全に防げないのが厄介な点です。
例えば、真夏の晴天時に金属製の屋根材が60℃以上に熱せられると、その表面から放たれる赤外線が屋根裏や室内に届き、じわじわと熱をこもらせます。
さらに、この熱は壁や床にも蓄積されるため、日が沈んでも室温が下がりにくく、夜間の寝苦しさの原因にもなります。輻射熱対策では、赤外線を反射する「遮熱塗料」や「高反射屋根材」の利用が効果的です。
これらは屋根や外壁の表面で赤外線を跳ね返し、内部への熱の侵入を抑える仕組みです。
夏場の住宅での輻射熱の影響
輻射熱は、住宅の構造や立地条件によって影響度が大きく変わります。南向きや西向きの屋根・外壁は特に長時間直射日光を浴びやすく、表面温度が上昇しやすい傾向があります。
この高温状態が続くと、断熱材や天井材を介して室内へ熱が放射され、冷房負荷が増加します。また、輻射熱は家具や床にも蓄積されるため、夜間になっても室温が下がらず、睡眠の質低下や熱中症リスクを高める要因になります。
輻射熱は空気を介さずに直接伝わるため、窓を開けてもすぐには解消されません。そのため、日中の遮熱対策と併せて、夜間の放熱を促す仕組みづくりが重要です。
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日射熱との違い
日射熱は、太陽光が直接物体に当たり、その光エネルギーが熱に変わる現象です。輻射熱は、すでに熱を帯びた物体が赤外線として周囲に放射する熱を指します。この二つは発生源も伝わり方も異なるため、効果的な暑さ対策を行うには、それぞれの特性を理解して対策を使い分ける必要があります。
日射熱=直射日光による熱
日射熱は、太陽光に含まれる可視光線や赤外線が屋根、外壁、窓ガラスなどの表面に直接当たり、そのエネルギーが熱に変わることで発生します。最も単純かつ強力な熱源であり、夏の住宅に大きな影響を与えます。
対策の基本は、直射日光を遮ることです。遮熱フィルムの貼付、外付けシェードや庇の設置、落葉樹やツル植物を利用したグリーンカーテンなどが効果的です。特に南面や西面の大きな窓は日射量が多く、これらの対策によって室温上昇を数℃抑えられる可能性があります。
輻射熱=物体から放射される熱
輻射熱は、日射熱によって高温になった屋根や外壁、地面などが、その蓄えた熱を赤外線として周囲に放射する現象です。日中の暑さだけでなく、日が沈んだ後も放射が続くため、夜間の室温が下がりにくく、寝苦しさや冷房効率の低下につながります。
対策には、赤外線反射率の高い遮熱塗料や高反射屋根材の使用が有効です。また、屋根や外壁の断熱層を強化すれば、放射された熱が室内に伝わる量を減らせます。こうした対策を組み合わせることで、昼夜を問わず安定した室温を保つことが可能になります。
輻射熱を抑える住宅対策
輻射熱は、屋根や外壁が高温になることで発生し、室内の温度上昇や冷房効率の低下を引き起こします。この熱は空気を介さずに直接伝わるため、断熱材だけでは防ぎきれない場合もあります。
そのため「発生源で熱を反射・遮断する対策」と「侵入した熱を伝わらせない対策」を組み合わせることが重要です。ここでは、効果的な3つの方法を具体的に解説します。
遮熱塗料や高反射屋根材の活用
遮熱塗料は、太陽光に含まれる赤外線を反射する特殊な成分を含み、屋根や外壁の表面温度上昇を抑えます。国土交通省の資料や塗料メーカーの実験では、施工後に屋根表面温度が10〜15℃低下し、室内温度が2〜3℃下がる事例が報告されています。
また、高反射屋根材は金属やセラミックコーティングによって赤外線を効果的に反射する構造を持ち、塗料よりも長期間効果を維持できる場合があります。新築や屋根葺き替え時には、初期投資を抑えつつ長期的な遮熱効果が得られる選択肢として有効です。
外付け日よけ・庇の設置
外付けシェードや庇は、日射熱を物理的に遮断し、屋根や外壁の温度上昇そのものを抑えます。特に西日が差し込む時間帯は、窓ガラスや外壁表面が高温になりやすく、その熱が輻射熱として室内に伝わります。
実験データでは、適切に設置した外付け日よけによって室温上昇を2〜3℃抑制できるケースがあり、エアコン稼働時間の短縮にもつながります。さらに、庇は雨や紫外線から窓を守る役割もあるため、建材の劣化防止にも効果的です。
外壁・屋根の断熱リフォーム
断熱材は、侵入してしまった熱を室内に伝わりにくくする最後の砦です。高性能フェノールフォーム(熱伝導率0.020〜0.023W/m・K)やロックウール(0.036〜0.040W/m・K)など、熱を通しにくい素材を使用することで、冷房効率の改善と光熱費削減を同時に実現できます。
特に既存住宅では、屋根裏や外壁内部の断熱材が経年劣化して性能が落ちていることも多く、追加施工や高性能品への交換は効果的です。断熱リフォームは一度の施工で長期的な効果が得られるため、光熱費削減を目的とした投資としてもメリットが大きいです。
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一宮市・稲沢市の夏に強い!地域特性を踏まえた屋根・外壁の暑さ対策
一宮市や稲沢市は、夏場の最高気温が35℃を超える日が珍しくなく、強い日射と高湿度が続くのが特徴です。さらに西日が強く差し込む時間帯が長く、屋根や外壁、特に西面の温度上昇が顕著になります。この地域特有の気候では、日射熱と輻射熱の両方に対策を講じることが重要です。
たとえば、一宮市では南面・西面の窓に外付けシェードを設置し、屋根には高反射塗料を施工する事例が多く見られます。稲沢市では農地や舗装面からの輻射熱が強いため、外壁断熱リフォームと屋根換気棟の併用が効果的です。地域の気候と住宅条件に合わせた工法を選ぶことで、快適性と省エネ効果を最大限に引き出せます。
よくある質問(FAQ)
Q1.輻射熱と日射熱、どちらを優先的に対策すべきですか?
A.どちらも重要ですが、まずは日射熱(直射日光)を遮ることで表面温度上昇を防ぎ、その後に輻射熱対策を組み合わせるのが効果的です。屋根や外壁に遮熱塗料を施工しつつ、窓にはシェードや庇を設置する方法が推奨されます。
Q2.遮熱塗料と断熱材、どちらの効果が高いですか?
A.遮熱塗料は日射熱や輻射熱の発生を抑える効果があり、断熱材は侵入した熱を室内に伝えにくくする役割があります。即効性は遮熱塗料、持続性は断熱材という特徴があるため、両方を併用するとより効果的です。
Q3.一宮市・稲沢市の住宅に適した遮熱塗料はありますか?
A.高反射率を持つ白や淡色系の遮熱塗料が効果的です。特に夏の日射量が多い地域では、耐候性に優れたシリコン系やフッ素系の塗料がおすすめです。
施工事例では、屋根表面温度を最大15℃低下させたケースもあります。
夏の暑さ対策は川洋建装に相談して快適な住まいを
夏の快適な住まいを実現するには、日射熱と輻射熱という2つの熱の性質を正しく理解し、それぞれに適した対策を講じることが欠かせません。遮熱塗料による屋根・外壁の表面温度低減、断熱材の追加や高性能材への交換、外付け日よけや庇の設置など、複数の工法を組み合わせることで、室温上昇を効果的に抑えられます。
これらの対策は、冷房効率の改善や光熱費削減だけでなく、建材の劣化防止や居住者の健康維持にもつながります。特に一宮市・稲沢市のように夏の日射と湿度が高い地域では、地域特性を踏まえた施工が重要です。
プロタイムズ西尾張中央店・一宮店・あま津島店/川洋建装では、現地調査から最適な工法のご提案、施工、アフターフォローまで一貫して対応し、お客様の住宅を長期的に守ります。暑さや光熱費にお悩みの方は、お電話・メール・お問い合わせフォーム、またはショールームでお気軽にご相談ください。