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屋根カバー工法で後悔しないためのブログ|リスクと失敗対策

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1_屋根カバー工法で後悔しないためのブログ|リスクと失敗対策

みなさんこんにちは!

ブログ担当のコバヤシです!

屋根のカバー工法(重ね葺き)で失敗し、後悔しないためには内容をよく理解することが重要です。ブログで失敗談を見かけて不安になった方もいるかもしれません。

屋根のカバー工法は、屋根リフォームの1つです。屋根の劣化が進んで限界を迎えた際、美観や機能性を復活させる方法は多くありません。屋根の劣化が進んだ場合、少々の補修ではカバーできないことも多いからです。

選択肢は屋根の「葺き替え」と「カバー工法」ぐらいでしょう。ただ、葺き替えとカバー工法も内容を理解していないと後悔することになりかねません。とくにカバー工法はコストを抑えられますが、結果的に「葺き替えのほうがよかった」という場合もあるからです。

屋根のカバー工法や葺き替えについてくわしくお話しします。

▼合わせて読みたい▼

屋根のカバー工法ってなに?ガルバリウム鋼板を採用した場合の工法の種類や費用

  • 外壁診断
  • 雨漏り診断

屋根の葺き替えとカバー工法の違い

2_屋根の葺き替えとカバー工法の違い

屋根のカバー工法と葺き替えは、屋根を一新できる点が共通しています。ただ、大きく異なる点もある方法です。その違いを理解するために、各工法の内容を知っておきましょう。

カバー工法

カバー工法は「重ね葺き」とも呼ばれる工法です。古い屋根はそのままで新しい屋根をその上に重ねます。カバー工法の特徴は「古い屋根を残す」という点です。

古くなった屋根を撤去しなくてもいいため、工期を短くできます。廃材も出ませんから、処理コストもかからなくて済むのは大きなメリットでしょう。以下はカバー工法のメリットです。

  • コスト削減
  • 断熱・防音性の向上
  • 作業が簡単

断熱性と防音性は単純に屋根が2つになることで得られるメリットです。新しい屋根材に断熱材を備えれば、古い屋根材と新しい屋根材の間に通気層ができます。

その通気層に空気が流れることで湿気も排出できるのです。通気層がないと湿気の逃げ道がなくなり、木材や断熱の負担が大きくなり傷みも早まります。また、作業が簡単ならその分コストも抑えられます。

作業が簡単なら手間も人手もかからないからコストを抑えられる

古い屋根を撤去する場合、工事の規模も大きくなります。住まいが大きければその分、撤去する屋根材も増えるのです。高所で安全性を確保するために足場を組みますが、当然コストはかかります。

それ以上に大変なのは、アスベストが含まれた屋根の撤去です。アスベストが含まれた屋根や外壁は作業員の健康リスクも高くなります。周囲に飛散すれば近隣住民の方にも大きな迷惑をかけることになるのです。

アスベストは2006年9月以降、使用が禁止されています。ただし2006年以前はスレート屋根やセメント瓦で普通に使われていた材料でした。セメントにアスベストを混ぜているため飛散リスクはほとんどなく、通常生活する分なら問題がないとされています。ただ、撤去する場合は破損でアスベストが飛散するリスクがあるのです。飛散させないために石綿作業責任者や石綿取扱作業従事者などの資格者の設置が義務付けられています。守らないと事業者が罰則を受けることになります。

アスベストを吸い込んで発症するのは肺が固くなる「じん肺」「悪性中皮腫」「肺がん」など致命的な病気ばかりです。そのため石綿が飛散しないための封じ込め作業が求められます。アスベストを取り扱える作業者の設置、作業員の人数が多くなる、封じ込めや撤去の手間を考えると費用が増えるのはしかたないことでしょう。

参照:厚生労働省 アスベスト(石綿)に関するQ&A

屋根の葺き替え

屋根の葺き替えは屋根に関するあらゆる問題を根本的に解決できます。古い屋根を撤去して、新しい屋根材を設置するからです。

屋根の葺き替えには、以下のような多くのメリットがあります。

  • 家の寿命を延ばせる
  • 外観を一新できる
  • 軽い屋根材にすると耐震性が高まる

家の寿命を伸ばせるのは、屋根に関連するあらゆる問題を解決できるからです。たとえば屋根材の下地となる野地板や防水紙(防水シート)も新しいものに交換します。低下した屋根の防水機能や断熱性能や耐久性までよみがえるのです。

外観を一新できることで美観もよみがえります。瓦屋根からステート屋根や金属屋根にすると、素材自体が違うためイメージは大きく変わるのです。さらに軽い屋根にすると、耐震性も高くなります。

一般的に重心は住まいの下方にあったほうが安定するからです。屋根瓦は重いために重心は上に位置します。さらに屋根瓦自体が重いため、住まいへの負担も大きくなりがちです。金属屋根やスレート屋根は屋根瓦より軽いため、住まいの重心は下方に位置します。そのため住まいへの負担を軽くできるのです。

葺き替えのデメリット

3_葺き替えのデメリット

カバー工法のところでもお話ししましたが、葺き替えは費用がネックです。軽い補修ではなく古い屋根を撤去して新しく交換するため費用はふくらみます。その他、足場代や、工期が長期になり人手も多くなるため、人件費も高くなりがちです。もちろんアスベストのことも考えなければなりません。

葺き替えは屋根のすべての問題を解決できますが、ある程度まとまった資金は求められます。

屋根のカバー工法で失敗する理由

4_屋根のカバー工法で失敗する理由

「カバー工法のほうが葺き替えよりいいことは多い」と安易に判断できない点もあります。カバー工法で失敗しないためにもポイントを押さえておきましょう。以下はよくあるカバー工法を採用して失敗した理由の一例です。

野地板に問題があるのにカバー工法をする

屋根のカバー工法は野地板のような下地の劣化が進んでいると失敗します。野地板とは屋根の下地部分です。カバー工法では野地板を交換せずにそのまま利用します。

野地板自体に経年劣化があると屋根材を固定しても不安定です。そのためカバー工法で新しい屋根を設置できても、地震や台風でずれたりすることがあります。大きな台風だと、屋根材自体がはがれるリスクさえあるのです。

風がとくに強い地域は注意

風がとくに強い地域は注意してください。「日常的に強風が吹く」「頻繁に台風の通り道になる」「住まいの周囲に風をさえぎるものがない」場所です。たとえば高台だと風の力を受けやすくなります。

勾配が少ない屋根に注意

ゆるい勾配の屋根に横葺き屋根によるカバー工法は失敗します。横葺きの金属屋根の場合、咲いて勾配は25/100勾配と設定されています。つまり2.5寸以下の勾配の屋根には設置できません。それでも金属屋根を張れば雨漏りのリスクが高くなります。

横葺き屋根は横方向へ設置する屋根のことです。屋根材のつなぎ目が薄くフラットなタイプと、つなぎ目に段差がある段葺きなどがあります。逆の縦葺きは屋根材を縦方向に敷き詰めるのが特徴です。とくに勾配が急な屋根に適しています。勾配を無視して「横葺きをします」という業者は、知識や経験不足かもしれません。または悪質業者の可能性があります。

参照:一般社団法人 日本金属屋根協会

コスト削減を考えて低品質の防水シートにする 

「防水シートはどれも同じ」と考えていると失敗します。「コスト削減」は大事なことですが、防水シートの品質が低すぎると失敗します。

屋根は雨を防ぐために重要です。ただ、屋根材ばかりに着目するのは問題です。防水シートは雨漏り対策の最後の砦といえます。その最後の砦の品質が悪いと、経年劣化も早くなってしまい雨漏り発生リスクがあるのです。

防水シートの中には、50年以上保つものもあれば10年程度で劣化するものもあります。その場しのぎはできますが、長い目で見ると低品質な防水シートのメリットは少ないのです。

▼合わせて読みたい▼

失敗しない屋根リフォームはルーフィングが要!知っておきたいPシリーズの種類

耐震基準が低い住まいへの施工

1981年以前に建てられた建物は、新耐震基準で設計されていません。そのため耐震性が低い可能性を考えなければなりません。木造住宅は2000年にも、建築基準法は改正されています。背景には1978年の宮城県沖地震があります。ただ、1995年の阪神・淡路大震災を検証すると新耐震基準でも問題があると考えられるようになりました。

結果2000年にも、建築基準が改正されています。さらに2022年にも建築基準法は改正されたのです。国土交通省では「令和12年までに耐震性が不十分な住宅」「令和7年までに耐震性が不十分な耐震診断義務付け建築物をおおむね解消する」ことを目標にしています。

2024年の建築基準に照らし合わせると、古い耐震基準で建てられた住まいはリスクが高いのです。その住まいでカバー工法をすると問題があります。カバー工法では新しい屋根をかぶせるために重量が1.3倍〜1.6倍まで増えるのです。屋根の重量が増えると、重心が上に行くため不安定になります。そのことを踏まえると、古い耐震基準の家でカバー工法は避けたほうが無難です。

参照:国土交通省 住宅・建築物の耐震化について

参照:防災リテラシー研究所

カバー工法不可の屋根もある

カバー工法不可の屋根もあります。まず雨漏りをしている屋根では、カバー工法をしないほうがいいでしょう。万が一、カバー工法後に雨漏りが発生すると修理できません。また、瓦やセメント瓦は屋根が重くなりすぎるために施工できないのです。

「なんとかなる」と思わないほうがいいでしょう。カバー工法後に問題が発生すれば経済的に大きな負担になります。「最初から屋根の葺き替えを選んだほうがよかった」と後悔しないためにも、屋根補修や屋根塗装専門業者と相談をしてください。

屋根のカバー工法や葺き替えは川洋建装にご相談を

5_屋根のカバー工法や葺き替えは川洋建装にご相談を

屋根の問題解決を検討しているなら、川洋建装にお任せください。一宮市・弥富市・津島市・あま市・愛西市・岩倉市・稲沢市の地域密着、屋根補修専門業者として適切な提案ができます。

屋根の補修はカバー工法以外に、葺き替えや屋根塗装や補修があります。どの工法が適しているかは専門知識と経験が必要です。川洋建装はその条件を満たしています。外装劣化診断士や一級塗装技能士も在籍しています。ドローンによる上空から屋根調査が可能です。外壁と屋根の詳細な診断書も提出できます。ショールームも保有しているため、実際の屋根のサンプルもチェックしながら相談可能です。

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