外壁の補修・修理とは？行うべき症状や工事内容について外装劣化診断士がくわしく解説！

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ブログ担当のコバヤシです！

住宅の外壁はどのような素材（モルタルやコンクリート、タイルなど）を使っているとしても、いずれ劣化してしまいます。

そこで必要になってくるのが、外壁の補修や修理です。一口に補修や修理といっても、外壁の状態によって必要な工事内容は異なります。

今回のブログでは、外壁を補修すべき症状や工事内容などを外装劣化診断士監修のもと、くわしくお話ししていきたいと思います。

外壁の補修や修理はなぜ必要なのか

どんな外壁でもいずれは劣化しますし、高耐久の塗料で保護したとしても塗装が剥げたり、その剥げた部分から劣化は進行するものです。また、外壁がひび割れてしまっていると、そこから雨水が染みこんで大切なお住いの骨組みである「躯体」の寿命を縮めてしまうことにもつながりかねません。

どのような症状だとしても、放置しているとさらに劣化が進むことは間違いなく、そうなる前に外壁の補修や修理をするべきです。逆に放置してしまうと、雨漏りのような目に見える劣化のみならず、目に見えにくい「シロアリ被害」や「基礎の劣化」など、住まいにとって命取りとなる症状が起こってしまいます。

だからこそ、外壁の補修や修理は早めに対応することが重要なのです。

補修するべき？まずは自分で劣化のレベル・症状を判断してみよう

外壁の劣化と一口に言っても、実際にどのようなレベルを指して「劣化」と判断するのは素人には難しいことですよね。

この章では、自分自身でチェックできる外壁の劣化症状とそのレベル度合いについてくわしくお話ししていきたいと思います。

あなたの大切なお住まいに当てはまっている状況があるかどうかチェックしてみましょう。

すぐに補修しなくても大丈夫なレベル・症状

すぐに補修しなくても大丈夫なレベルと症状は次の2つです。

• ①雨やほこり、排気ガスなどによる汚れ
• ②0.3mm以下のひび割れ

すぐに補修しなくても大丈夫なレベル・症状①雨やほこり、排気ガスなどによる汚れ

外壁が雨汚れやほこりで汚れているだけなら、すぐに補修をする必要はありません。ただし汚れを放置していると劣化が進む原因ともなるので、定期的に清掃をした方がいいでしょう。汚れの度合いにもよりますが、基本的には半年に1度くらい清掃をすれば外観を保てます。

洗浄方法としてオススメなのは「高圧洗浄機」です。ホームセンターなどで販売されている市販の高圧洗浄機で十分汚れは落ちます。

ただし、2階の屋根の真下（軒天といいます）など、高圧洗浄機が届かない部分は転落するリスクもあるため、無理して洗浄する必要はありません。

すぐに補修しなくても大丈夫なレベル・症状②0.3mm以下のひび割れ

ひび割れは外壁が劣化してきている兆候です。ただ0.3mm以下であれば防水の観点ではあまり問題がないといわれています。

今後についてはひび割れが進行する可能性もあるので、小さなひび割れを見つけたのであれば定期的にチェックした方が良いでしょう。大きなひび割れは施工業者に任せるべきですが、0.3mm以下の小さなひび割れであれば自分で補修してしまうのも手です。

ただし、広い範囲の修繕をDIYでしてしまうと、外壁の色が合わなくなって修繕箇所が浮いてしまうような状態になるため、小さい範囲に留めておきましょう。こちらも高所の作業には要注意です。

なるべく早く補修すべきレベル・症状

ここからはなるべく早く補修すべき劣化症状のレベルと具体的な症状についてお話ししていきます。おもな症状は以下の6つです。

• ①0.3mm以上のひび割れ
• ②外壁の塗装が重度の色あせを起こしている
• ③外壁の塗装が膨らんだり、剥がれたりしている
• ④外壁に触れると白い粉のようなものが付く（チョーキング）
• ⑤カビや苔、藻が発生している
• ⑥シーリング（コーキング）が割れている

なるべく早く補修すべきレベル・症状①0.3mm以上のひび割れ

0.3mm以上のひび割れが発生しているのであれば、外壁の裏面まで貫通している恐れがあります。

貫通している場合、すでに雨水などが浸入していて内部が劣化している可能性もあります。

ですので、「まだまだ小さな傷」と自己判断したりせず、施工業者に相談した方が良いでしょう。

放置してひび割れが大きくなったり、内部の腐食が進むほど、修繕費用もかさむので、早めの対応をオススメします。

なるべく早く補修すべきレベル・症状②外壁の塗装が重度の色あせを起こしている

外壁の塗装は外壁を守っている第1の壁であり、防水や防カビ、防藻などの効果があります。

塗装が色あせていればいるほど、塗装の効果は薄くなるので、なるべく早く塗り替えをした方が良いでしょう。

塗装し直せば、塗装の効果が復活するだけでなく、新築の頃と同じような美しい外観を取り戻せます。

また、元の色とは違う色に塗装することで、家の雰囲気をがらりと変えることもできます。

なるべく早く補修すべきレベル・症状③外壁の塗装が膨らんだり、剥がれたりしている

外壁の塗装が膨らんだり、剥がれたりしているのであれば、すでに雨水が染みこんでいる可能性が高いです。

一度、外装劣化診断士に確認してもらった方が良いでしょう。

少なくとも放置していて良い状態ではありません。

なるべく早く補修すべきレベル・症状④外壁に触れると白い粉のようなものが付く（チョーキング）

外壁に触れたときに白い粉のようなものが付く状態をチョーキングといいます。

チョーキングも塗装の劣化を示す症状の1つで、防水効果が失われている状態です。

放置していると雨水による劣化を起こすので、なるべく早く塗り替えましょう。

なるべく早く補修すべきレベル・症状⑤カビや苔、藻が発生している

外壁にカビや苔、藻が発生している場合、劣化している可能性が高いといます。

これらは一度発生し放置すると、増殖をし続け劣化や腐敗につながるので、早めに補修すべきです。

単にカビや苔、藻を除去するだけでなく、場合によっては塗装塗り直しや外壁の補修が必要になるので、自分で対応するのは難しいでしょう。

なるべく早く補修すべきレベル・症状⑥シーリング（コーキング）が割れている

シーリングは紫外線を浴び続けると劣化し、ひび割れが発生します。

塗装が剥げている状況と同じく、隙間から雨水が浸入してしまうため、早めに補修すべきでしょう。

シーリングの補修を自分で行う方もいますが、難易度は高めなので、シーリング全体の補修を施工業者にお願いした方が良いかもしれません。

緊急性が高く、一刻も早く補修すべきレベル・症状

ここからはDIYではなく、プロの修理業者、塗装業者に依頼して補修すべき外壁の劣化症状と症状のレベルについてお話しします。緊急性が高く、一刻も早く補修すべきレベル・症状は以下の2つです。

• ①雨漏りしている
• ②コンクリートが剥離している

緊急性が高く、一刻も早く補修すべきレベル・症状①雨漏りしている

建物内部で雨漏りが発生している場合、壁内部の断熱材や柱が腐食しているかもしれません。

これらの症状は、住宅を傷めるだけでなく、カビやナメクジ、ダニが大量に発生することもあります。

時間が立てば乾いて直るということはなく、劣化していく一方なので早急に補修工事を依頼すべきです。

緊急性が高く、一刻も早く補修すべきレベル・症状②コンクリートが剥離している

鉄筋コンクリート住宅で外壁の劣化が進行すると、コンクリートが剥離することもあります。

コンクリートの剥離は、住宅内部の鉄筋が腐食し膨張することで発生するため、外壁の劣化がかなり進んでいる証拠ともいます。

放置していると、建物の寿命を縮めるだけでなく、頭上にコンクリートが落下して大けがをする可能性もあるので、一刻も早く補修工事を依頼すべきです。

外壁補修の工事内容

実際に外壁補修を依頼した場合、どのような工事が行われるかについてもお話ししていきます。外壁補修は大きく分けると、部分補修と全面補修のどちらかになります。これらの違いを理解しておきましょう。

外壁の部分補修とは

部分補修では、外壁のひび割れやコーキングの補修といった小さな修繕を行います。突発的な破損、軽度の劣化や損傷であれば、部分補修で対応することになるでしょう。

部分補修は大がかりな工事ではないため、仮設足場が必要にならないことも多く、全面補修ほど高額な費用にならず、工事期間も短期間で終わるでしょう。

ただし、部分補修の箇所が複数箇所に発生している場合、美観や耐久性を考えると全面補修の方がトータルコストパフォーマンスとしては高いケースもあります。実際に診断してもらったうえで部分補修が可能かどうかを確認すると良いでしょう。

外壁の全面補修とは

全面補修は、外壁全体の塗り替え塗装や張り替え、カバー工法（※）などが必要になる場合を指します。（※カバー工法とは、古い外壁の上に新しい外壁を重ね張りする改修工事で、劣化の激しい背壁や、雨漏りが発生している外壁を改修するのに向いた工法です。）

塗り替え塗装はカバー工法と比べると軽微な補修となり、定期的に行うことで住宅を長持ちさせられます。張り替えやカバー工法は大がかりな補修工事ですが、放置していると住宅が深刻な状況になりかねないので、後々のことを考えれば重要かつ早急に行うべきです。

外壁補修にかかる費用

最後に、外壁補修にかかる費用を紹介します。

費用は、一般的な住宅（30坪程度）の場合であり、あくまで参考としてお考えください。

外壁塗装が必要な場合

外壁塗装が必要な場合、使う塗料や塗る面積によって費用が変わります。

アクリル塗料は最も安いですが、耐久年数が約3年から5年と短く、シリコン塗料だと約7年から10年は保つといわれています。耐久年数が長い塗料ほど高価になりますが、長い目で見ると費用を抑えられるため、予算と相談して決めると良いでしょう。

ひび割れ補修が必要な場合

ひび割れ補修にかかる費用は、ひび割れの範囲と仮設足場が必要になるかどうかで変わってきます。

モルタルで補修する場合、1㎡あたりの単価は1,700から2,500円が相場となり、費用は以下のようになります。

軽度のひび割れであれば、モルタルでなくパテ補修となり、モルタルよりも安くなります。

シーリング（コーキング）の補修が必要な場合

シーリング（コーキング）の補修が必要な場合、打ち替えか増し打ちをします。

基本的には打ち替えの方が、耐久性や防水性が高いため、どちらか悩むのであれば、打ち替えがオススメです。

費用もそこまで大きく変わりません。

雨漏り補修が必要な場合

雨漏り補修にかかる費用は、雨漏りの程度や箇所、範囲などによって大きく変化します。

もし屋根、外壁、天井の3つを補修するのであれば100万円を超える可能性もあります。

いずれにしても、補修前に雨漏りの原因や状態を調査する必要があり、調査費用もかかることを覚えておきましょう。

カビや苔、藻を除去する必要がある場合

カビや苔、藻の除去は範囲や程度、とくに仮設足場が必要になるかどうかで費用が大きく変わってきます。

足場が必要になるとかなり高額になりますが、放置して消えることはなく、むしろ広がる一方なので早めに依頼した方が良いでしょう。

外壁の張り替え補修が必要な場合

外壁の張り替えは、仮説足場が必要になり、廃材も多く発生するため、高額になりがちです。

大体、170万円から250万円はかかるといわれているので、張り替えするべきなのかカバー工法で事足りるのか、施工業者に確認してもらいましょう。

カバー工法で補修が必要な場合

カバー工法は既存の外壁に新しい外壁を重ね張りする改修するため、張り替えと比べると廃材を撤去する費用を抑えられます。

大体、100万円から220万円程度かかるといわれています。

外壁の補修工事はプロタイムズ西尾張中央店・一宮店・あま津島店にご相談ください！

外壁補修が必要なのであれば、できるだけ早めに行った方が工事費用を抑えられます。劣化の度合いが自分自身で判断できない場合は、外装劣化診断士や雨漏り診断士に相談しましょう。

プロタイムズ西尾張中央店・一宮店・あま津島店/川洋建装には、外装劣化診断士と雨漏り診断士が在籍しております。どのような補修が必要か、費用はどれぐらいかかるかなどをわかりやすく、丁寧にご説明させていただきます。

外壁の劣化にお悩みならば、ぜひ当社のショールームへお越しください。外装劣化症状に関するご質問などでも結構です。あなたのご来店をスタッフ一同、心よりお待ちしております！

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