用語解説|【下塗り材】|川洋建装株式会社・プロタイムズ西尾張中央店・一宮店・あま津島店
──────────────────────────────
弥富市、津島市、愛西市、一宮市の外壁塗装・屋根塗装専門店!
プロタイムズ西尾張中央店・一宮店
川洋建装株式会社です。
外壁塗装・屋根塗装・雨漏り補修ならお任せください!
──────────────────────────────
私たちの住む家や建物は、雨、風、日光などの外部要因から絶えずダメージを受けています。外壁塗装はこれらのダメージから家を守る大事な役割を果たしているのですが、実はその成果の大部分は「見えない部分」つまり「下塗り材」によるものだということはあまり知られていません。
このコラムでは、塗装工事の重要な部分である「下塗り材」の役割と特性をわかりやすく解説していきます。
下塗り材の重要な役割
下塗り材は、外壁塗装工事における最初の工程で使われるものであり、その名の通り、主塗装の前に塗られる材料です。以下は、下塗り材が果たす主な役割です。
- 基材との密着強化
- 不均一な吸収の調整
- 早期の劣化防止
それぞれをわかりやすく解説していきます。
基材との密着強化
下塗り材の主要な役割として、塗料の密着力を大幅に強化する機能が挙げられます。これは、下塗り材が基材と上塗り塗料の間で「接着の橋渡し」的な役割を果たすからです。
一般的な壁材料は、微細な凹凸や傷があったり、前回の塗装の名残などにより、表面が均一でない場合がほとんど。下塗り材を塗布することで、このような表面の不均一性を補正し、上塗り材料がしっかりと密着する環境を整えることが重要になります。
不均一な吸収の調整
外壁塗装の吸収性は塗装する場所によって異なることが多く、この不均一な吸収をそのままにしてしまうと、上塗り時に塗料の乾燥状態や仕上がりにムラが生じる恐れがあります。
下塗り材は、不均一な吸収を防ぐための役割も担っています。下塗り材で壁の吸収性を均一に調整することで、上塗り塗料が均等に広がり、美しい仕上がりが実現されるのです。
早期の劣化防止
外壁の耐久性は、雨や風、花粉や黄砂といった多くの外的要因によって影響を受けるものです。とくに、外的要因の中に含まれるアルカリ質や水分は、塗料の劣化を早める大きな要因となります。
下塗り材は、このようなアルカリ質や水分の影響を受けにくい特性を持っています。下塗り材を外壁表面に塗布することで、上塗り塗料の早期劣化を効果的に防ぐ役割を果たしています。
結果として、外壁の美観を長持ちさせることが可能になるのです。
下塗り材の種類と特性
塗装工事を行う際、外壁に直接塗料を塗布する前のステップが下塗りです。この下塗りの工程で使われるのが「下塗り材」と呼ばれるもので、これは上塗りとなる塗料がしっかりと壁に密着するための土台を作る役割を果たします。
一般的な人たちにはあまり馴染みがないかもしれませんが、外壁塗装の持続性や仕上がりの美しさを左右する非常に重要な役割を持っています。下塗り材にはいくつかの種類があり、それぞれが持つ特性や用途によって、最適な場面が異なるのです。
おもな下塗り材は次の3種類です。
- アクリル系下塗り材
- エポキシ系下塗り材
- シリコン系下塗り材
この章では、代表的な下塗り材3種類の特性をわかりやすくお話ししていきたいと思います。
アクリル系下塗り材
アクリル系の下塗り材は、その適応範囲の広さから多くの塗装工事で使用される主流のものとなっています。アクリル系下塗り材の特徴は、良好な耐久性や伸縮性を持っていることです。
これにより、気温の変化や建物の動きにも柔軟に対応することができるため、多くの上塗り塗料との相性が良いのです。とくに、日常的な住宅の外壁材には最適な下塗り材で、長期的な保護を求める場合にオススメの下塗り材になります。
エポキシ系下塗り材
エポキシ系下塗り材は、その卓越した密着力が特徴として挙げられます。この高い密着力のため、古い塗膜が残っている場面や、コンクリートのような硬い面材に対しては非常に適している下塗り材と言えるでしょう。
エポキシは化学的に反応して硬化する性質があり、強固な下地を形成できるメリットがあり、この特性から、大型商業施設や工場といった大型の建築物や高速道路などのインフラ関連の工事にもよく使われています。
シリコン系下塗り材
シリコン系下塗り材は、その高い耐候性と防水性が主な魅力です。
外壁にできる細かなひび割れや隙間、これらは時として水分の浸入や塗料の剥がれの原因となり得ます。シリコン系の下塗り材は、これらの微細な部分を確実に埋め封じる能力を持ち、さらには紫外線や雨風からのダメージを軽減する役割も果たします。
そのため、とくに日本のような湿度の高い環境や激しい気象条件下での使用に適している下塗り材と言えます。
下塗り材の選び方と適切な使用方法
塗装工事の質は、適切な下塗り材の選択やその使用方法に大きく影響されます。なぜなら、下塗り材は塗装の持続性や美観を左右する土台となるものだからです。適切な下塗り材を選ぶことで、多機能な上塗り塗料の効果を最大限に引き出すことができるでしょう。
下塗り材と上塗り塗料の相性を確認することは、長持ちする塗装を実現するための重要なポイントです。間違った組み合わせを選ぶと、塗膜がしっかりと形成されず、剥がれやすくなったり、色あせが早く進んだりする可能性があります。
外壁の材料も下塗り材選びで重要な要素です。たとえば木材やコンクリート、モルタルなど、外壁にはさまざまな種類の材料が使われており、それぞれの素材には最適な下塗り材が存在します。
さらに、外壁の現在の状態、新築であるか、古い塗膜の上であるか、または劣化の進行具合なども、適切な下塗り材の選択に影響します。
外壁塗装の下塗り材選びは専門家に確認してもらうことが重要です。素人目には見えにくい微細なひび割れや、材料の特性、現場の環境条件などを考慮した上で、最適な塗料を選定できるのは、塗料のプロ、塗装のプロである塗装業者です。
施工方法や塗布のコツ、環境に応じた適切な乾燥時間など、プロの技術や知識を取り入れることで、より良い仕上がりを実現することができるでしょう。