【あま市】マンションの雨漏りは専有部?共用部?責任区分と修理フロー・費用を完全解説
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2025.10.05 (Sun) 更新
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マンションの雨漏りは、発生箇所によって「専有部」か「共用部」かの判断が分かれ、修理費や対応窓口が大きく変わります。特にあま市では、線状降水帯や台風による強風・豪雨が増え、屋上や外壁の防水層の劣化、サッシまわりからの漏水が起こりやすい環境です。
こうした被害は原因を誤ると費用負担のトラブルに発展しやすく、早期に正確な診断と手続きを行うことが重要です。
今回のお役立ちコラムでは、マンションの雨漏りトラブルを防ぐために知っておくべき
「責任区分の考え方」
「修理までの具体的な流れ」
「原因別の費用目安」
「放置による二次被害のリスク」
を専門的な視点で解説します。コラムを読み終える頃には、次の3つのことが明確になります。
- 雨漏りの原因をどう特定すればよいか
- 専有部・共用部のどちらに責任があるのか
- 修理をスムーズに進めるための具体的な行動手順
知識を得ることで、慌てず冷静に対応でき、管理組合や住民との話し合いもスムーズに進められるはずです。
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あま市では、台風時に横殴りの風雨が吹き込みやすく「サッシ廻りやベランダ笠木、外壁の継ぎ目」からの浸入が見られます。外壁タイルの浮きと防水層の劣化が重なり、数年かけて壁内部に湿気が溜まり、天井のシミ発生がきっかけで、雨漏りが発覚した例もあります。
また、経年劣化だけでなく新築時の施工不良や地震による微細なズレが原因の場合もあるため、目に見えるひび割れだけで判断せず、赤外線カメラや散水試験など専門の診断で原因を特定することが大切です。
「専有部」「共用部」を区分する前に“現場写真”を集めよう
雨漏りを見つけたら、「記録に残す」ことを意識しましょう。雨漏りの原因を明確にするためです。その際に役立つのが現場写真です。現場写真を保管する際は、次のことに気を付けましょう。
- 被害箇所(天井・壁・サッシなど)の写真を複数角度から撮影
- 発生日・時間・天候(例:強風を伴う大雨)をメモ
これらを理事長に共有すると、後の修繕承認や保険請求がスムーズになります。被害が軽微なうちに動くことで、建物全体への波及被害を防ぐ第一歩になるでしょう。
専有部と共用部の違い|責任区分と修理費用の基本ルール
マンションの修繕は「どの部位が誰の所有・管理なのか」で費用負担が異なります。線引きを定めているのが、区分所有法およびマンション標準管理規約です。あま市でも、規約をもとに責任区分を決めている管理組合が多くあります。
そのため「専有部=個人負担」「共用部=管理組合負担」と考えた方が良いでしょう。なお、一般的な責任区分と修理責任は次の通りです。
区分 |
主な部位 |
修理責任 |
費用負担者 |
専有部 |
天井・壁紙・床材・室内設備 |
区分所有者 |
個人負担 |
共用部 |
外壁・屋上・サッシ枠・配管シャフト |
管理組合 |
管理費・修繕積立金 |
原則、室内(天井・壁紙・床)は専有部に含まれます。よって、発生した損害は区分所有者の負担です。一方、雨漏りの原因が屋上防水や外壁のひび割れなど共用部にある場合は、管理組合が修理責任を負うのが基本です。
「原因が共用部」なら室内修復も組合負担になる
「室内被害でも共用部が原因」になるケースもあります。たとえば、屋上防水層の亀裂から最上階の天井に漏水した場合、被害は室内でも原因は共用部(屋上)にあるため、管理組合負担で修繕する可能性が高いでしょう。
ただし、洗濯機や給湯器などの専有設備からの漏水で下階に被害が出た場合は、区分所有者(上階住民)の責任です。原因箇所の診断結果で、費用負担者が変わります。
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相談時には、次の書類を準備しておくとスムーズです。
- 管理規約(責任区分の確認用)
- 被害箇所の写真・発生日・天候メモ
- 理事長の連絡先
なお、雨漏り修理は「連絡→調査→承認→施工」という流れで進みます。3つにわけて流れを見てみましょう。
①報告・相談|まずは理事長へ連絡
被害を確認したら、できるだけ早く理事長に報告します。報告内容には、被害箇所の写真・発生時間・天候・被害の程度を添えると良いでしょう。
また、電気設備付近に漏水がある場合は、感電防止のためにブレーカーを落とすなど安全確保が最優先です。「他の住戸でも同様の被害が起きていないか」などを管理会社で確認することで、共用部か専有部か判断しやすくなるでしょう。
②原因調査|赤外線カメラ・散水試験で特定
外観だけで原因を断定するのは危険です。あま市では、赤外線カメラによる温度診断や散水試験を行い、雨水の浸入経路を可視化しているケースもあります。
赤外線カメラでは、肉眼では見えない“壁内部の水分の温度差”を検出し、散水試験では実際にホースで水をかけて再現することで、発生源を特定します。
③費用負担・修理申請|見積と承認を経て施工へ
調査報告書をもとに、管理会社が理事会へ修繕案を提出します。共用部の場合は、理事会または総会承認を経て、修繕積立金から工事費を支出するケースが一般的です。一方、専有部の修理の場合は区分所有者が見積を比較し、自己負担または火災保険を利用して修繕します。
原因別に見るマンション雨漏りの修理費用相場【あま市版】
マンション雨漏りの修理費用相場を見てみましょう。費用は次の通りです。
原因箇所 |
主な修理内容 |
費用相場(税込) |
屋上防水 |
ウレタン塗膜防水・シート防水 |
40~150万円 |
外壁クラック |
シーリング・部分補修 |
5~20万円 |
サッシ廻り |
シーリング打ち替え・金物調整 |
3~15万円 |
ベランダ防水 |
FRP・ウレタン再塗装 |
10~30万円 |
室内復旧 |
クロス張り替え・天井ボード交換 |
2~10万円 |
施工面積・劣化度合い・防水材の種類によって変動します。築20年以上のマンションでは、複数箇所の劣化が同時進行しているため、一括修繕がおすすめです。
屋上防水の修理費用はなぜ高い?長期的に見れば“最も費用対効果が高い工事”
屋上防水は、建物全体を守る最上層の防水層を施工し直すため費用が高くなりがちです。ウレタン塗膜防水は複雑な形状にも対応でき、比較的柔軟性がありますが、紫外線や熱の影響を受けやすく耐用年数は10〜15年ほど。
一方でシート防水は施工が早く均一な仕上がりが可能ですが、下地処理が重要で劣化が早いと継ぎ目からの漏水が起こります。初期費用はかかっても、定期的なトップコート塗り替えで延命できるため、長期的にはコストパフォーマンスに優れた修繕です。
外壁やサッシ廻りは“部分補修”で対応できるケースも
外壁やサッシ廻りの雨漏りは、建物全体の防水ではなく部分的な補修で済む場合があります。特にあま市のように風圧雨が強い地域では、サッシのコーキング切れや金物の緩みから浸入する事例が多く、早期発見が肝心です。
費用は3〜15万円前後と比較的軽微ですが、放置すれば下地木材や断熱材まで浸水し、結果的に高額な室内復旧工事が必要になることもあります。小規模でも早期対応が“最大の節約策”といえます。
火災保険や補助金を活用できるケースもある
雨漏りが突発的な台風や暴風による被害であれば、火災保険が適用される場合もあります。特に屋上やベランダの防水層が剥離したり、サッシ周辺からの浸水が明らかに自然災害によるものであれば、保険金で修繕費を一部または全額まかなえるケースがあります。
また、あま市を含む愛知県内では、耐震改修や省エネ改修と併せて実施する場合に補助金が使えることもあるため、見積時に業者へ確認するのがおすすめです。
応急処置と業者依頼のタイミングは大事!放置すると二次被害を招く恐れも
応急処置と業者依頼は、適切なタイミングで行わなければ被害の範囲が拡大し、修繕費用や管理コストの増大につながります。雨漏り発見から初動までの対応速度が遅れると共用部・専有部の境界を越えて、二次被害を引き起こす恐れがあるため危険です。
雨漏りを放置した場合、天井裏や壁内部に湿気が滞留し、断熱材・軽量鉄骨・電気配線などにまで腐食やサビが進んでしまうかもしれません。
天井やクロスのシミ放置はカビ・漏電の危険
雨漏りを「小さいから大丈夫」と放置してしまうと、内部の木材や断熱材が湿気を吸い、カビ・腐食・漏電など二次被害を招きます。拡大すると構造体まで腐朽し、修繕費が数十万円単位で膨れるかもしれません。
信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを見よう!何に気を付けると良い?
信頼できる業者を選ぶ際は、3つのポイントを押さえましょう。
- 管理組合対応の経験があるか:理事会提出用の報告書・見積書を作成してくれるか
- 保証・施工記録を残してくれるか:写真付きで工程を報告してくれる業者が安心
- 補助金・火災保険に精通しているか:行政や保険の書類代行まで行えると効率的
実績や知識を軸に業者探しをすると、最適な依頼先を見つけやすくなります。
【FAQ】マンションの雨漏りに関するよくある質問
最後にマンションの雨漏りに関して、よくある質問をQA形式でお話しします。
Q.上階の配管から漏れてきた場合、誰が修理しますか?
A.給排水管が共用部なら管理組合負担、専有配管なら上階住戸の区分所有者が修理責任を負います。
Q.雨漏り修理をスムーズに進めるには?
A.理事長を通じて臨時理事会を開き、第三者業者の調査報告書を提出すると対応が早まるでしょう。
Q.マンションの雨漏り再発を防ぐには?
A.防水層やシーリングは10〜15年周期で点検・改修した方が良いでしょう。定期修繕計画に雨漏り対策を組み込むことが大切です。
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マンションの雨漏りは、「どこから漏れているのか」「誰が直すのか」「どのように進めるのか」を明確にすることが何より重要です。原因の特定が遅れると、専有部と共用部の境界を越えて被害が拡大し、修繕費や住民間のトラブルへと発展するケースも少なくありません。
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