雨漏り修理の費用はどれくらい?わかりやすく解説します!【雨漏り診断士監修】
2024.03.28 (Thu) 更新
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雨漏りは大切な住まいにとって深刻な問題です。雨漏り修理に必要な費用は多くの家庭で懸念すべきものですよね。結論から言うと、雨漏り修理の費用は以下の6つの要素で大きく変わります。
- 修理の規模:小さな補修から大規模な改修まで、規模によって費用が異なる
- 使用する材料:材料の種類や品質により、費用に影響
- 選択する業者:業者によって価格設定、サービスの質が異なる
- 修理の緊急度:緊急性が高い場合、追加料金が発生することも
- 保険の適用範囲:保険が適用されるかどうかで、実際の費用負担が変動
- 補修箇所の修理作業のしやすさ:作業のしやすさによって工賃が変わる場合もある
このブログでは雨漏り修理の費用について、雨漏りのプロである「雨漏り診断士」監修のもと、くわしく、そしてわかりやすく解説していきたいと思います。
- 平均的な費用の範囲
- 費用を抑える方法
あなたが「今」知りたい情報がこのブログに詰まっています!ぜひ最後までお読みください!
雨漏り修理費用を大解剖!どうして雨漏り修理費用はピンキリなの?
雨漏り修理の費用は住まいごとに異なります。多くの要因によって左右されるこの費用は、平均的な範囲が幅広いことが特徴です。なぜここまで修理費用に大きな幅があるのか?それは修理の規模や使用する材料、選択する業者が費用に大きな影響を与えるからです。
雨漏り修理に関する平均的な費用を知っておくことは、雨漏り修理の予算計画にとって重要なポイントです。この章では、雨漏り修理にかかる費用の実態についてくわしく解説します。
雨漏り修理費用を決める3つの要素
雨漏り修理費用を決めるのは次の3つの要素です。
- 雨漏り修理の規模
- 雨漏り修理に使用する材料の種類と品質
- 雨漏り修理業者選び
雨漏り修理の規模
小さな補修から全面改修まで、規模によって費用が大きく異なります。愛知県内での雨漏り修理費用相場は以下です。
- 小規模(補修・部分的な修理):10万円~30万円
- 中規模(一部屋や一部分の全面改修):30万円~80万円
- 大規模(全面改修・建て替えレベル):80万円以上
なぜ地域別に費用に差が生まれるのでしょうか?それは雨漏り修理費用の金額は法律などで決まっていないからです。塗装工事でも同じことが言えますが、その地域の平均時給や材料の配送費用など、複合的な要素が絡み合って相場が決まると考えるとわかりやすいでしょう。
雨漏り修理に使用する材料の種類と品質
材料の種類や品質によって費用に影響があり、高品質な材料ほどコストが高くなる傾向があります。愛知県での相場は以下の通りです。
材料 |
品質 |
費用の相場(愛知県) |
屋根 |
低品質 |
15万円~25万円 |
中品質 |
25万円~50万円 |
|
高品質 |
50万円以上 |
|
雨樋 |
低品質 |
5万円~10万円 |
中品質 |
10万円~20万円 |
|
高品質 |
20万円以上 |
|
外壁 |
低品質 |
30万円~50万円 |
中品質 |
50万円~100万円 |
|
高品質 |
100万円以上 |
イメージとしては低品質~中品質はホームセンター等の一般のお客様が購入できる建材です。中品質~高品質は業者しか購入できない特殊な建材とイメージすると良いでしょう。
雨漏り修理業者選び
業者によって価格設定やサービスの質が異なり、選ぶ業者によって最終的な費用が変わってきます。雨漏り修理をしてくれる業者としては大きく分けると次の3種類が挙げられます。
- リフォーム会社
- 工務店
- 雨漏り修理専門店
一概にどの業者が安いというわけではないものの、それぞれのメリットとデメリット、費用規模を理解しておくことで、住まいの雨漏り修理を適切な価格で修理することができるでしょう。
雨漏り修理業者種類別メリット・デメリット・費用規模①リフォーム業者
メリット
- 総合的なリフォームサービスの提供が可能
- デザインや機能面での多様な選択肢が魅力
- 大規模な雨漏り修理工事にも対応できる
デメリット
- 小規模な修理にはコストが高くつく可能性が高い
- 一部のサービスでは専門性に欠ける場合がある
費用規模
- 中~大(30万円~80万円以上)
リフォーム会社のメリットはやはり総合リフォームを専門にしているだけあり、多種多用な選択肢が選べる点です。また、リフォーム会社の規模によっては、屋根の揚げ替え工事や外壁の一面張り替え工事といった、大掛かりな工事にも対応できるでしょう。
デメリットとしては、小規模の雨漏り修理の場合、コストが高くついてしまう点が懸念されます。また、リフォーム会社の種類によっては内装はスペシャリストでも外装に関しては外注、つまりほかの業者に委託するケースもあります。そうなると、リフォーム会社を通して工務店や雨漏り専門店に依頼することになるため、リフォーム会社の利益確保のために、トータル的に見ると高くつく可能性が高いでしょう。
費用規模としては、30万円〜80万円、大規模工事で80万円以上かかる可能性が高いでしょう。
雨漏り修理業者種類別メリット・デメリット・費用規模②工務店
メリット
- 地域に根ざしたサービス提供がウリ
- カスタマイズされたサービスが可能
- 細かいニーズへの対応力が高い
デメリット
- 大規模修理工事の場合は限界があることも
- 資源や設備の制限により選択肢が限られることがある
費用規模
- 小~中
地域密着と言えば、やはり住まいを建てるスペシャリストである工務店です。雨漏り発生から見積もり、依頼、着工までのスピードは一番早い業者種別と言えるでしょう。「ついでにここも」といった、プラスアルファのニーズへの対応力も高く、あなたの住まいを建てた工務店であれば、長期的にお付き合いする関係性になっていることもメリットです。
対して、デメリットはやはり修理規模が大きい場合の対応力です。屋根の全面揚げ替え工事や雨樋の全交換といった大掛かりな工事では、工務店のみではなく、協力店や外注になるケースもあります。リフォーム会社同様、費用感は高くなる可能性が高いでしょう。
費用規模としては10万円~80万円程度かかると考えておきましょう。
雨漏り修理業者種類別メリット・デメリット・費用規模③雨漏り修理専門店
メリット
- 雨漏り修理に特化した高い専門性
- 効率的かつ迅速な対応
- 緻密な診断と専門的なアドバイス
デメリット
- 総合的なリフォームサービスの欠如
- 修理範囲の限定によるサービスの狭さ
費用規模
- 小~中
雨漏り修理専門店の強みは「診断力」と「対応力」です。リフォーム業者の場合、雨漏りの原因箇所にある程度の目途をつけて、ざっくりと全体を修理するのに対し、雨漏り専門店はその優れた診断力で雨漏りの原因箇所を見つけて対処します。
リフォーム会社では大掛かりな工事で見積もりされたのにかかわらず、雨漏り専門店の見積もりで、かなりの金額差があるのは、この「診断力」の差です。
雨漏り原因箇所が特定されれば、すぐに着工してもらえるのは工務店のメリットに通じるものがあります。地域密着型の業者が多く、雨漏り修理に関する対応力では工務店と1,2を争う柔軟性が魅力です。
デメリットとしては、やはり雨漏り専門店であるため、雨漏り以外の修理に関しては外注するケースが多いという点です。また、業者の規模によっては大規模修理が難しいケースもあります。
雨漏り修理費用の節約戦略:雨漏り修理の賢い進め方
雨漏り修理は高額になりがちですが、賢い方法でコストを抑えることが可能です。雨漏り修理費用を節約するには、修理の規模を正確に理解し、適切な材料を選び、信頼できる業者を見極めることが必要です。
この章では、雨漏り修理費用の節約戦略についてお話しします。主な戦略は次の3つです。
- 修理の規模を把握する=専門家に診断依頼する
- 修理に必要な材料の選択
- 複数の見積もりから検討するのはオススメしません
雨漏り修理費用を抑える!効果的な節約戦略①修理の規模を把握する=専門家に診断依頼する
雨漏り修理の費用を抑えるには、まず修理の規模を正確に把握することが大切です。小さな問題を見逃さず、早期に対処することで、大規模な修理に発展するのを防げます。少しだけ天井から水がポタポタと落ちる雨漏りの場合、漏れている水の量にかかわらず、早めに雨漏り診断を受けましょう。
というのも、天井から雨水が漏れている症状は、かなりの末期症状だからです。屋根から天井までの間には、いくつもの建材が入っています。屋根材、屋根下地材(防水下地)、断熱材といった建材が屋根の表面から天井までの間に含まれているのです。
その建材を突き抜けて天井まで水が漏れているということは、屋根材も下地材も断熱材も雨漏りでダメになっているという意味になるのです。
ではどのようにすれば良いのでしょうか?
一番は、すぐに雨漏り診断のプロに雨漏りの規模をチェックしてもらうことです。むやみに業者に「修理依頼」をしてしまうと、状態がわからないうちに修理することになってしまいます。雨漏りの原因箇所が特定されないまま大掛かりな工事になってしまうことも考えられるため、まずは雨漏り診断のプロ「雨漏り診断士」や「外装劣化診断士」といった、専門的な資格や知識を持った業者に依頼しましょう。
雨漏り修理費用を抑える!効果的な節約戦略②修理に必要な材料の選択
雨漏り修理においてコストパフォーマンスの高い材料を選ぶことは、費用を効率的に抑える上で重要なポイントです。雨漏り修理に使われるおもな材料としては以下挙げられます。
アスファルトシングル材
屋根の修理や交換に広く使用される材料です。耐久性とコストのバランスが良く、施工も比較的容易です。
金属屋根材
アルミニウムや鋼鉄製(ガルバリウム鋼板が一般的)の屋根材は耐久性が高く、長期的なコスト削減に貢献します。初期コストは高めですが、長期的にはメンテナンスコストが低くなります。
合成ゴム(EPDM)
フラット屋根や低勾配屋根の修理に適した合成ゴム材料です。防水性に優れ、耐久性も高いため、長期的なコスト削減が可能です。
屋根用塗料(屋外用シーリング材)
小規模な補修やメンテナンスに適した材料です。防水性を高め、屋根の寿命を延ばすことができます。
防水シート/メンブレン
屋根や壁の防水層の補修に使用されることが多いです。柔軟性があり、さまざまな形状に適応しやすい特徴があります。
これらの材料は耐久性や防水性、取り扱いやすさなど、コストパフォーマンスを考慮する際の重要な要素を兼ね備えています。しかし、使用する材料は修理の範囲や建物の状態によっても異なるため、専門家に相談することがもっとも適切です。また、地域の気候や建物の構造など、さまざまな要因を考慮して最適な材料を選ぶことが重要です。
雨漏り修理費用を抑える!効果的な節約戦略③複数の見積もりから検討するのはオススメしません
ほとんどの雨漏り修理関連のブログでは「複数の業者に見積もりを依頼しよう」という流れですが、雨漏りの場合、見積もりを依頼して、検討している間に状態が悪化するリスクが考えられます。とくに天井から雨水がポタポタと落ちている場合、早急な修理が必要なため、早めの依頼が費用を節約する一番の近道になります。
DIYはキケン!ぜったいにNGの理由
DIYで雨漏りを直すのはぜったいにNGです。たとえ元大工や元屋根修理業者だったとしても、少人数で仮設足場もない状態で雨漏り修理をDIYで行うのは、落下事故や修理ミスといった重大なリスクを発生させる可能性が高くなるからです。
とくに雨の日にとりあえず見てみようと屋根に登って瓦を剥ぐといった行為は、かなりのリスクがあります。
雨漏り費用に関するQ&A:あなたの疑問に答えます!
💬「修理費用がかなりの高額な見積もりだった!どうしよう…」
💬「修理を依頼した業者をチェックしてみると、ネットの評判が最悪…どうしよう!」
💬「将来的に家は売却してマンションを購入する予定。雨漏りは直す必要なくない?」
雨漏り修理の費用に関する疑問を多くの方が抱えています。高額な見積もり、業者選びの不安、将来の住まい計画。これらの一般的な悩みに、専門家の視点から答えを提供します。
この章では、よくある質問とそれに対する具体的なアドバイスを紹介します。
高額修理費用への対処法:知って安心!
予想外に高額な見積もりを受けた場合、いくつかの対処法があります。まず、リフォームローンの活用を検討しましょう。多くの金融機関がリフォーム専用のローンを提供しており、大きな費用も分割払いで対応できるでしょう。
火災保険の活用も検討しましょう。多くの家庭が加入している火災保険では、災害が原因の雨漏り修理が保険の対象になることがあります。保険会社に確認し、適用されるかどうかを調べましょう。
自治体の補助金や助成金を活用することも有効です。地域によっては、リフォームや修理に対して補助金を出している場合があります。降雪地域であれば、雪害による雨漏り修理に関する補助金等を提供しているところもあります。
これらの選択肢を検討し、高額な費用に対応すると良いでしょう。
業者選びのポイントは口コミ評価・評判でチェック
修理を依頼する業者選びは非常に重要です。業者選びの際には、口コミ評価や評判をチェックしましょう。第三者機関のGoogle口コミやYahoo!ロコなどは、業者による印象操作が難しく、信頼性の高い情報源となります。
これらのサイトで業者の評価を確認し、他の顧客がどのような対応を受けたかを確認することが大切です。また、雨漏り修理の口コミを検索し、業者の対応や修理の質に関する実際のフィードバックを確認することで、信頼できる業者を見つける手助けとなります。
住まいを売却する際、雨漏りの有無は評価額に大きく影響する
住み替えを検討している場合、雨漏りの有無は売却額に大きく影響します。現在、中古物件市場が活発化しており、雨漏りの問題は購入希望者にとって大きな懸念材料となるでしょう。
そのため、売却を検討している場合は、応急処置ではなく完全な修理を行うことをオススメします。完全な修理を行うことで、売却時の評価額を高め、購入希望者に安心感を与えることができるでしょう。
また、雨漏りがある物件は売却が難しくなることが多いため、修理による価値向上は非常に重要です。
雨漏り修理は賢く対処して安心の家を!
このブログを通して、雨漏り修理に関する重要なポイントを以下のように振り返ります。
- 費用の相場と要因:修理の規模、使用する材料、業者の選択が費用に大きく影響。
- 節約術:効果的な節約戦略と、正しい見積もりの取り方で無駄な出費を避ける。
- 業者選びの重要性:口コミ評価や評判をチェックし、信頼できる業者を見極める。
- 住まいの売却と雨漏りの関係:完全な修理は売却価値を高める。
雨漏り修理に関してご不安やご質問がある場合は、専門家に相談することがもっとも重要です。川洋建装プロタイムズ西尾張中央店・一宮店・あま津島店には、経験豊富な雨漏り診断士と外装劣化診断士が在籍しています。
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